今季初黒星のカーショー「失点は許せない。そういうものなんだ」外野手の緩慢プレーに怒りの絶叫
<ブルワーズ3-1ドジャース>◇8日(日本時間9日)◇アメリカンファミリー・フィールド
ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が、味方の緩慢な守備に怒りをあらわにした。
1-0の4回、先頭コントレラスが放った三塁線へのボテボテの当たりが内野安打となり、続くチョウリオに右前打。この日初めてのピンチを招くと、1死一、二塁からボーンにスライダーを中前に運ばれ、同点を許した。
この打球を7日(同8日)に3Aから昇格したばかりの中堅手ジェームズ・アウトマン外野手(28)が処理。一走チョウリオはライナー性の打球にスタートを遅らせていたが、アウトマンは左中間寄りにはずんだ打球を捕球すると、中継に入った遊撃手ムーキー・ベッツ内野手(32)へゆっくり返球し、チョウリオは難なく三塁まで進塁した。
このプレーにカーショーは両手を広げ、怒りの表情で叫んだ。不運な安打から始まったピンチなどもあり、フラストレーションをあらわにした。6回2失点も今季初黒星となったカーショーは「ボーンへのピッチングは失投だった。スライダーが真ん中に入ってしまった。とにかく厳しい試合だったけど、失点は許せないんだ。そういうものなんだ」と自らを責めた。
これでカーショーは今季10試合目の登板で初黒星。4勝1敗、防御率3・38となり、メジャー通算では216勝95敗とした。オフに左足のつま先を手術し、5月17日(同18日)のエンゼルス戦で260日ぶりのマウンドに上がった。6月14日(同15日)のカージナルス戦で、294日ぶりの白星をマークすると、7月2日(同3日)のホワイトソックス戦では、史上20人目の通算3000奪三振を達成した。メジャー通算441試合で216勝94敗、防御率2・52。今季の球宴にはレジェンド枠で11度目の出場が決まっている。