広島対阪神 4回表阪神1死一塁、前川は左中間に適時二塁打を放つ(撮影・藤尾明華)

<広島1-6阪神>◇8日◇マツダスタジアム

阪神前川右京外野手(22)が、再昇格後初タイムリーで広島を突き放した。

2点リードで迎えた4回に、1死から大山が四球で出塁。広島床田と相対した前川は、力強くバットを振り抜き、左中間深くへ3点目の適時二塁打を放った。「積極的にスイングしていく意識で打席に立ちました。しっかり自分のスイングができました」。5月16日の広島戦(甲子園)以来、約2カ月ぶりの適時打。「久しぶりの打点だったので大山さんに感謝したいです」。一塁から激走した先輩に最敬礼した。

開幕左翼スタメンを勝ち取り、4月まで打率3割台をキープしたが、5月は打率0割9分3厘と苦しみ、同22日に出場選手登録を抹消。暑い2軍本拠地のSGLで汗を流しながら、打率3割9分と結果を残し、6月17日に再昇格を勝ち取った。「最短で(バットを)出すこと」を意識し修正。「いいアプローチができた打席も2、3打席あった。そういう打席は自信にしていきたい」と手応えをつかんだ。

再昇格当初は森下が左翼を守っていたこともあり、すぐに先発機会は巡ってこなかったが、代打など与えられた打席で必死に食らいつき、その時が来るのを待った。「あの打席はよかったと思います。ああいうのを増やしていかないといけない。明日からもしっかり頑張りたい」。また1つ自信をつかんで、次の打席につなげる。【磯綾乃】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】前川右京が再昇格後初タイムリー「久しぶりの打点だったので大山さんに感謝」