ジャーメイン良

<東アジアE-1選手権:日本-香港◇8日◇第1戦◇龍仁

2大会連続3度目の優勝を狙う日本代表(FIFAランキング15位)が、初戦で香港代表(同153位)に6-1と大勝した。国際AマッチデビューとなったFWジャーメイン良(30=広島)が前半だけで4得点と大暴れ。

Jリーグ選抜で臨んだ今回の日本代表は14人が初招集で、そのうちGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋)DF安藤智哉(福岡)MF久保藤次郎(柏)FWジャーメイン良(広島)垣田裕暉(柏)宮代大聖(神戸)の6人がスタメンに名を連ねた。ピサノの19歳179日での出場はGKの最年少記録となった。

試合はジャーメイン劇場となった。前半4分、左サイドから相馬勇紀(町田)が送ったクロスボールを胸トラップし、落ち際のボールを左足のジャンピングボレーでたたき込んだ。同10分には再び相馬のクロスボールを打点の高いヘディングで合わせて2点目を奪った。

前半20分にMF稲垣祥(名古屋)が強烈なミドルシュートをたたき込み、3-0とした直後の同22分。鮮やかなワンタッチパスで香港を翻弄し、最後はジャーメインが左足でゴール左隅へ正確なシュートを流し込み自身3点目。代表デビュー戦でのハットトリックは史上4人目となった。

まだ終わらない。ジャーメインは前半26分、右から久保が持ち込み、グランダーのクロスボールを入れたところを右足で押し込んだ。試合開始から26分間で4ゴールという衝撃的なデビュー戦、スコアも5-0と一方的なものとした。

森保監督は後半スタートから垣田、ジャーメインに代わってMF中村草太(広島)と山田新(川崎F)の新戦力をピッチに送った。押し込む展開を作りながらも追加点を奪えない中、失点を喫した。

後半14分、CKから大きなボールをファーサイドへ送られたところ、ノーマークとなった香港FWオアに頭で押し込まれた。GKピサノもクロスボールへ飛び出せず悔やまれる場面となった。

森保監督はさらにフレッシュな選手を投入していく。後半18分には中盤の川辺駿(広島)と久保を下げ、20歳の大関友翔(川崎F)と18歳佐藤龍之介(岡山)を送り出す。大関は同28分、DFラインの背後へ浮き球のパスを送り、中村のワンタッチシュートをお膳立て。センスの良さをさっそく見せつけた。

後半32分には宮代に代えて望月ヘンリー海輝(町田)を入れ、3バックから4バックへ変更。望月は右サイドバックでプレーした。後半34分には香港のシュートがゴールポストに当たるなど危ない場面もあった。

終盤は香港に攻め込まれる場面も増えた。日本代表は後半42分に大関が左~切り込み、決定的な場面を作ったが得点ならず。後半45分にはCKから安藤が頭で押し込んだがファウルの判定でノーゴール。VARがない今大会、微妙なものだった。

後半49分には中村がドリブルで持ち込み、そのままゴール。6点目を奪い、駄目押しのゴールとなった。

4チームの総当たりで争われる今大会、日本代表は12日に中国代表、15日に韓国代表と対戦する。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本代表】ジャーメイン開始26分で4ゴール!2大会連続のE1優勝へ香港に6-1大勝発進