先発し力投する比叡山・岡田(撮影・一樹)

<高校野球滋賀大会:比叡山8-2近江兄弟社>◇7日◇1回戦◇マイネットスタジアム

比叡山が初回の3得点を皮切りに先発全員安打の猛攻を見せ、近江兄弟社との強豪校対決を8-2で下した。河畑成英監督(41)が「一度乗り出すと勢いが止まらない」と表現していた打線が指揮官の言葉通り、得点を積み重ねた。

初回に口火を切ったのは、監督からキーマンに指名されていた安田朔(はじめ)右翼手(3年)。右越え2点適時二塁打で先制点を挙げ、「逆方向(右方向)に打球が伸びるときは調子がいい証拠」と納得顔だ。2打席目以降の打席では、昨冬に力を入れて取り組んだチームバッティングに徹し、3度も犠打を成功させた。

この日は令和7年の7月7日。平成7年の同月同日以来、30年ぶりの「スリーセブンデー」だった。比叡山は30年前に行われた77回大会で滋賀を制して甲子園に出場しており、「7」という数字に縁がある。「やれることはやってきたので、見えない力も後押ししてくれると思う」。そう話す安田の願い事は「一戦必勝」。チーム目標となる全国ベスト16を目指し、プラスのデータも味方に突き進む。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校野球】平成7年、77回大会代表の比叡山が先発全員安打で快勝「見えない力も後押し」/滋賀