【阪神】打点王争う森下翔太&佐藤輝明アベック弾なら5戦5勝!いきなり2者連続弾で破竹の8連勝
<DeNA1-5阪神>◇6日◇横浜
勢いが止まらん! 阪神が破竹の8連勝だ。初回に森下翔太外野手(24)の14号ソロで先制。続く佐藤輝明内野手(26)が21号ソロとセ界の打点トップを争う虎の3、4番が2者連続アーチで主導権を握った。8回には森下が1試合2発となる15号ソロをバックスクリーンへズドン。ダメを押した。チームは7月負けなしで今季最多の貯金15。セ・リーグ通算5000勝にも王手をかけた。
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日の落ちきらない横浜の空に2発の花火が上がった。森下はベンチに戻ってすぐ佐藤輝の打球を見て両手を挙げた。初回に先制2ランを放ち地元横浜の虎党の歓声がやまない中でダイヤモンドを1周。直後に佐藤輝がソロを放った。
「(佐藤)輝さんと大山さんにつなげば何か起こしてくれると思うので、そこのつなぎ役に自分がなって束となって攻撃をしたい」
初回から難敵ジャクソンに2者連続本塁打を浴びせた。森下は1死一塁から真ん中付近のチェンジアップを左中間スタンドへ。続く佐藤輝は内角149キロ直球を右中間の観客席に運んだ。佐藤輝はいきなりの攻略に「すごく大きいんじゃないですか」。今季の対戦防御率は試合前まで1・40の相手に虎の3、4番が襲いかかり初めて土をつけた。
森下&佐藤輝の2者連続アーチは昨年8月3日DeNA戦(横浜)以来で通算2度目。前回も初回に森下が左翼方向へ先制2ランで直後に佐藤輝が右翼方向にソロだった。相手、球場に加え状況等もほとんど同じ。同戦は敗れておりリベンジに成功した。
森下は8回にはバックスクリーン方向へ持っていった。23年9月1日ヤクルト戦以来2度目の1試合2本塁打。「こういう試合が増えるように頑張りたい」。前日はマルチ安打も「もっと甘い球を捉えられる。いいスイングができれば勝手に角度もつく」と反省。この日は「バットの出方、姿勢、もろもろの状態というか、いい条件が重なっている」と納得する点も多く有言実行で甘い球を捉えた。
森下&佐藤輝のアベック弾は今季これで5戦全勝。2人の躍動で首位を走るチームは8連勝で貯金が今季最多15となった。球団セ・リーグ通算5000勝にも王手。森下は「投手からリズムを作って野手も得点してタイガースらしい攻撃ができている」と充実した表情を浮かべる。森下はこの日2安打3打点で56打点目をマーク。佐藤輝と2差で12球団単独トップだ。激しいチーム内競争が虎の推進力になっている。【塚本光】
▼阪神は森下、佐藤輝、大山のドラ1クリーンアップトリオが打点そろい踏み。3人が打点そろい踏みの試合は今季7度目で、23年9月8日広島戦から1分けをはさんで20連勝となった。
▼阪神森下が23年9月1日ヤクルト戦以来、プロ2度目の1試合2本塁打。初回の先制2ランは勝利打点(V打)となった。今季セ・リーグのV打ランキング上位は(1)森下14(2)大山、佐藤輝=各8。阪神の中軸3人で上位を独占しており、中でも森下は断然トップとなっている。