【巨人】9回大勢が2点適時打浴び逃げ切り失敗「もう、しょうがないね」阿部監督は声を絞り出す
<巨人2-3広島>◇6日◇東京ドーム
痛すぎる逆転負けを喫した。
巨人が1点リードの9回。セーブシチュエーションでマウンドに上がったのは大勢だった。1死満塁から菊池に中前への2点適時打を浴びて逃げ切りに失敗。阿部慎之助監督(46)は「もう、しょうがないね」と声を絞り出した。3日阪神戦(甲子園)で左膝付近に打球が直撃してから登板がなかったものの、この日はベンチ入りしていた守護神マルティネスを起用しなかったことについては「今日も大事を取って」と説明した。
大勢は責任を痛感した。「ちょっともったいない投球が多かった。先頭追い込んでからの詰めが甘かったな」と反省。4日の同戦では、今季初セーブを挙げていただけに「またこういう機会が巡ってきて、自分自身にとってはチャンスだったんですけど、こういう結果になってしまったことは悔しい」と肩を落とした。
リーグ連覇への道は険しさを増すばかりだ。早ければ9日にも自力Vが消滅。前日まで本拠地・東京ドームでは5戦連続無失点。この日も先発赤星が5回まで無失点も、6回1死から中村奨に左翼席へのソロ本塁打を浴びて、記録は53イニングで止まった。打線も2点を奪うのがやっとで、今週は6試合で計6得点。首位阪神の背中が遠のいていく。【水谷京裕】