川崎F高井幸大(2025年撮影)

<明治安田J1:川崎F2-1鹿島>◇第23節◇5日◇U等々力

川崎フロンターレが首位鹿島アントラーズに2-1で逆転勝ちし、日本代表DF高井幸大(20)が移籍先の英1部トットナムについて言及した。

試合前首位だった鹿島との強度の高い試合をものにし、日本でのラストマッチを勝利で飾った。「今までの成長の全てを出そうかなと思って試合に入りました」と気合マックスで臨み、相手の強力な攻撃陣と対峙(たいじ)した。1失点に抑え、「今日は勝ちが必要だったので、よかったです。最後の90分間すごくサッカー楽しめましたし、このチームでプレーできてよかったなと思います」と淡々と振り返った。

10歳からクラブに在籍し、トップチームでも3年半プレー。人生の半分を川崎Fで過ごした。「サッカーもすごく学びましたけど、人としてというところは一番僕は言われてきたのかなと思います」。あいさつなど、人間の基本の部分をたたきこまれた。

試合後にはセレモニーも実施された。ひょうひょうとした高井らしく、涙は一切無し。さっぱりと別れのあいさつとなった。「泣くキャラじゃないんでね。泣いたら変かなと。こみ上げるものもありましたけど、泣くほどでは(なかった)。自分で(移籍を)決断したんで」。

移籍先のトットナムのイメージを問われると「いいチームだなと思います」。さらに「ヨーロッパでサッカーをするのは夢というか、CL(欧州チャンピオンズリーグ)も出たかったので、出られるチャンスが少なからず、その権利はあると思うので、頑張りたい」とうなずいた。

新たな挑戦にワクワクしている。トットナムは昨季リーグ戦で下位に沈んだが、欧州リーグを制するなど、世界トップクラスの選手が集まる。「正直レベル感がまだわからないので、いったん試合だったり出てみないとわからない。練習からアピールしたい。スライディングで削りに行きます」と力強く宣言した。【佐藤成】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【川崎F】高井幸大、移籍先トットナムの印象語る「スライディングで削りに行きます」