【高校野球】八王子北の「3」内野想生「持っている男」次戦強豪相手に「メークドラマ」だ/西東京
<高校野球西東京大会:八王子北23-0五商>◇5日◇1回戦◇神宮球場
「今年の背番号3はきっと持っている」-。5回コールド勝ちの八王子北は背番号3・内野想生内野手(3年)が開幕試合の先発マウンドに上がり、五商相手に1安打完封で4年連続の初戦突破に導いた。
秋田俊太郎監督(32)に安定感を買われて、夏の初戦を託された右腕は「ストレートがいつも以上に伸びていた」。初回を2奪三振で打者3人を切ると、続く2回も2者連続を含む3奪三振。無四死球で毎回の9三振を奪い、15アウトのうち半数以上を自らの手で積み重ねた。
背番号3をつけた最後の夏は「今年亡くなった(巨人終身名誉監督の)長嶋さんと同じ番号を背負えて結構うれしい」と笑顔で語る。背番号をもらった後に父から「長嶋さんと同じ番号だし、いいんじゃない?」と言われ、不思議と力がみなぎったという。昭和の国民的スターに「持っている男ですよね」と内野。「次はバットで貢献できたらな」。11日の強豪・国士舘戦はミスターと同じ野手で「メークドラマ」を狙う。