京都大会・開会式 今春龍谷大平安の監督に就任した、同校OBの川口監督(撮影・中島麗)

<全国高校野球選手権京都大会:開会式>◇5日◇わかさスタジアム京都

7年ぶり35度目の夏の甲子園を目指す龍谷大平安は、今春就任した元オリックスの川口知哉監督(45)が開会式に出席。春3位からの優勝を期した。

「いつも通りやるしかない。『いつも通り』をどう持って行くかだけで特別に、『夏は何かをやろう』ではなく、普段通りの力が出る形になれば。夏に競った試合で強くなるとかは、経験の話ですから」

同校OBの指揮官は97年夏にエース左腕として活躍。智弁和歌山との甲子園決勝では当時同校の正捕手で、現在は監督を務める中谷仁監督(45)と熱戦を演じ、準優勝に輝いた。

今春府大会進出後の1回戦、準々決勝の計2試合は1点差で勝利。だが今夏の京都は群雄割拠だ。昨夏全国制覇の京都国際、今春は城南菱創(りょうそう)など公立校が台頭したほか、京都共栄学園が初優勝を飾った。「強くなることを計算に入れず、今ある力を理解して戦わないといけない。今まで通り練習の成果を出してほしい」。

プレッシャーとの向き合い方は、在学時と重なる。「特別な力を使おうとは思わず、普通にやるだけでした。『普段何をやっているの?』となってしまうから」。創部118年目の夏、川口監督は教え子たちの力を存分に引き出していく。【中島麗】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校野球】準V左腕の最初の夏…龍谷大平安・川口知哉監督「普段通りの力が出る形に」/京都