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ビルバオは4日、スペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(22)との契約を8年間延長したことを発表した。これにより契約期間は35年6月30日までとなっている。

ニコ・ウィリアムズは今夏、欧州のさまざまなビッグクラブの注目を集め、特にバルセロナ加入間近とも報じられていた。しかし、慢性的なサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)の問題で選手登録を保証できないことが障害となった。そんな中、ビルバオが残留に向けて尽力し、最終的に契約解除金50%増という内容でニコ・ウィリアムズと契約延長で合意に至っていた。

スペイン紙アスによると、今回の契約延長により契約解除金が約6000万ユーロ(約102億円)から9500万ユーロ(約161億5000万円)に大幅に増加されたとのことだ。さらに、年俸が手取り約700万ユーロ(約11億9000万円)と2倍になり、今後、個人とチームの成績に応じてシーズンごとに段階的にアップしていく形になるという。これによりスペイン代表の正GKウナイ・シモンやサンセット、兄イニャキ・ウィリアムズといった主力を上回り、チームで最も高額な給料を受け取る選手になるとのことだ。

ニコ・ウィリアムズはビルバオの下部組織出身。それ以降、順調にステップアップし、18歳の21年4月にトップチームデビューを達成した。それからの5シーズン、スピードと突破力を武器に公式戦167試合に出場し、クラブで国王杯、スペイン代表で欧州選手権のタイトルを獲得。昨季はスペインリーグを4位で終えたチームで主力となり、久々の欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した。

(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ビルバオ、スペイン代表ニコ・ウィリアムズと35年までの契約延長で合意 年俸2倍の11億円に