21年ぶり3度目の出場で駒大苫小牧との対戦が決まった大麻・坂口主将

<高校野球南北海道大会組み合わせ抽選会>◇3日◇エスコンフィールド

第107回全国高校野球選手権(8月5日、甲子園)の南北北海道大会の組み合わせ抽選が3日、南北海道(10日開幕)はエスコンフィールド北海道、北北海道(12日開幕)は旭川スタルヒンで行われた。北北海道に3年連続で出場する釧路江南は楓川(もみじがわ)卓也監督(51)と長男の副主将、瑛太捕手(3年)との親子鷹ラストサマーに挑む。南北海道は今大会最長ブランク21年ぶり出場の大麻が、駒大苫小牧と初戦でぶつかる。

   ◇   ◇   ◇

札幌地区代表決定戦では9回裏に4点差を大逆転し、21年ぶり3度目の出場を決めた大麻が南大会でも強敵相手にミラクルを起こす。

21年前の04年は今回の対戦相手の駒大苫小牧が、春夏通じて北海道勢初の全国制覇を成し遂げたが、大麻も南大会8強入りと、小樽潮陵とともに公立校旋風を起こした。坂口幹太主将(3年)は「相手は強豪ですが、予選でできた自分達の野球を貫いて一戦必勝で戦いたい」と意欲を見せた。

名門にはつなぐ野球で対抗する。昨秋、今春と地区初戦で敗退したが、夏は1、2回戦で計16犠打飛と着実に走者を進め、決勝では最終回の4連打などここぞの集中打も特徴だ。犠打は冬場からグラウンドを部員で雪かきしてバント練習を行い、雪解け後は実戦を想定しさまざまな状況を作り、カウントによって転がす場所を変えるなど、緻密さを磨き、夏に花開いた。

「甲子園出場を掲げて、全員でコミュニケーションをとって練習してきて、仲間を信じ、あきらめない気持ちが生まれた」と坂口主将はチームの成長に自信を見せる。野球部の新たな歴史を刻むため、難敵相手に全力でぶつかり、再度のミラクルを狙う。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【南北海道】公立旋風起こす!21年ぶり出場の大麻・坂口幹太主将「一戦必勝」初戦は駒大苫小牧