【ヤクルト】ドラフト1位中村優斗が5回無失点粘投でプロ初勝利 敵地で広島に今季初白星
<広島0-5ヤクルト>◇3日◇マツダスタジアム
ヤクルトが広島に快勝した。
ドラフト1位の中村優斗投手(22=愛知工大)が、5回7安打無失点の粘投でプロ初勝利を手にした。
1点リードの5回は2死満塁、広島ファビアンと対峙(たいじ)した。カウント1-2からの4球目。肩で呼吸しながら、小さくうなずいた。127キロスライダーは真ん中付近に入ったが、タイミングを外した。捕邪飛でピンチを脱し、グラブをたたいた。球数85だった。
3者凡退は1度もなかったが、粘って5回までゼロを並べた。6回に代打を送られて交代した。プロ2試合目の先発で、記念の1勝を手にした。
打線はドラフト1位右腕を援護した。初回は1死三塁から赤羽が先制中前適時打を放った。6回は1死一、二塁から伊藤が中前適時打で追加点を奪うと、さらに中村優の代打・増田が左中間への3ランで中押しした。
マツダスタジアムでは今季6試合目で初勝利。借金を25に減らした。
◆中村優斗(なかむら・ゆうと)2003年(平15)2月8日、長崎県生まれ。諫早農では甲子園出場なし。卒業後は愛知工大に進学。リーグ戦では1年春からベンチ入りし、通算51試合登板で16勝18敗。3年春から3季連続で奪三振王。4年春に大学生ながら侍ジャパンに選出。24年ドラフト1位でヤクルト入団。25年6月22日オリックス戦でプロ初登板。176センチ、86キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。