【北北海道】釧路江南・楓川卓也監督と長男の副主将瑛太「結果残さないと」親子で過ごす最後の夏
<高校野球北北海道大会組み合わせ抽選会>◇3日◇旭川スタルヒン
第107回全国高校野球選手権(8月5日、甲子園)の南北北海道大会の組み合わせ抽選が3日、南北海道(10日開幕)はエスコンフィールド北海道、北北海道(12日開幕)は旭川スタルヒンで行われた。北北海道に3年連続で出場する釧路江南は楓川(もみじがわ)卓也監督(51)と長男の副主将、瑛太捕手(3年)との親子鷹ラストサマーに挑む。南北海道は今大会最長ブランク21年ぶり出場の大麻が、駒大苫小牧と初戦でぶつかる。
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釧路江南・楓川親子の最後の戦いがスタートする。開幕戦で士別翔雲との対戦が決まった。父の卓也監督と組み合わせ抽選に出席した副主将の瑛太は「地に足をつけて、今までやってきたことをやり切る」と強い覚悟を見せた。
昨秋全道ベスト8に進出し、21世紀枠候補に選出されたが、センバツ出場ならず。同監督は「もっと頑張らなきゃいけないと思って過剰になってしまって、マイナスもあった」と振り返る。そのため春はケガ人も多く、地区敗退を喫した。ただ、負けたことで「気持ちもすっきりして、もう1回勝ちに行くぞってチームになって良かった」と、プラスに変えた。
瑛太は1年春からベンチ入りし、夏甲子園への3度目の挑戦。監督との関係に「結果を他の人より残さないと。誰もが見て納得する結果を」と、背番号2を背負う資格を実力で証明し続けてきた。親子で過ごす最後の夏、「気にしてはいないけど、長くやりたい」。指揮官は「お互いに同じものを目指せる環境ってなかなかないので、貴重な体験を3年間させてもらっているのは、うれしい気持ち」とほほ笑む。2年連続で北北海道で初戦敗退。まずは1勝を目指し、狙うは「一番上」と瑛太。聖地に立つために長い夏にするつもりだ。【保坂果那】