巨人阿部慎之助監督(25年6月撮影)

日本野球機構(NPB)は3日、2日に行われた阪神-巨人14回戦(甲子園)で退場処分を受けた巨人阿部慎之助監督(46)に、厳重注意と制裁金10万円を課したと発表した。

0-0の8回2死一、二塁。阪神大山の遊撃への打球がイレギュラーし、二塁方向へ。二塁走者の森下が三塁を回って、ホームに突入し、1度はアウトが宣告されたが、阪神藤川監督がリクエストし、リプレー検証の末にセーフに覆った。

阿部監督は投手交代を告げる際に、球審へリクエストの結果に説明を求めたことが抗議とみなされ、退場が宣告されていた。

試合後には「見た限りはアウトに見えた。抗議したらいけなかったんですけど、思わず、しちゃいけないことをしちゃったんで申し訳ないし、退場処分になって、最後まで指揮をとれなかったというのは監督として、良くはないこと。選手たちにも申し訳ないなと思います」と話していた。

榊原定征コミッショナー名義でのリリースで「状況」として説明されたのは以下。

8回裏二死走者一、二塁、阪神大山選手の放った遊ゴロを、読売泉口遊撃手がはじき、カバーに入った吉川二塁手が本塁へ送球し、山本貴球審はアウトを宣告した。これに対して阪神藤川監督からリクエストが行使され、映像検証の結果、判定がセーフに変更となった。

直後、投手交代を告げる為に出てきた阿部監督は、山本貴球審に判定に対して異議を唱えた。その後、吉本責任審判員がリクエストに対する異議申し立てはできず退場となる旨を注意したが、阿部監督は引き下がらなかったため退場を宣告された。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】阿部慎之助監督に厳重注意と制裁金10万円 2日、球審に抗議とみなされ退場を宣告