【データが語る】代表初選出鹿島GK早川友基が史上初偉業へ J1デビューから100試合連続フル出場
日本代表に初選出されたJ1鹿島アントラーズのGK早川友基(26)が、大記録にあと1試合と迫っている。2022年9月16日にJ1デビューを果たし、そこから99試合連続フル出場中。同一チームで100試合連続フル出場は過去に16人が記録しているが、デビュー戦から大台到達となれば「史上初」となる。
次戦7月5日の川崎フロンターレ戦で記録達成なら、鹿島ではGK曽ケ端準に次いで2人目。現在チームのGKコーチを務める曽ケ端氏は2007~14年にJ1記録の244試合連続フル出場の大記録を達成し、数多くのタイトル獲得に貢献した。
そのレジェンドの指導を受けて実力を高める早川は今季の枠内シュートに対するセーブ率が1位の75・6%、同セーブ数も最多62回と鉄壁を誇り、最終ラインにけが人が続出している中でも安定した守備でチームは首位に立つ。
今季の早川は3月29日のヴィッセル神戸戦で前半33分にFWレオ・セアラの先制点をロングキックで演出し、プロ5年目で自身J1初となるアシストを記録。4月12日のセレッソ大阪戦では味方が与えたPKをストップするなど際立った活躍を見せる。
J1通算99試合、8910分の出場で失点を100にとどめ、90分換算の失点数である「GK防御率」は1・01点。00~03年にジュビロ磐田の黄金期を支えたGKヴァン・ズワムの0・89に次ぎ、サンフレッチェ広島の日本代表GK大迫敬介(1・00)と日本選手トップの座を争う。常にピッチに立ち続ける守護神がいる限り、鹿島の守備は大崩れしそうになく、代表でも同様の活躍が期待される。【石川秀和】