カーショー、3000奪三振達成 本拠地大興奮のスタンディングオベーション 左腕4人目の快挙
<ドジャース-ホワイトソックス>◇2日(日本時間3日)◇ドジャースタジアム
ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が、メジャーリーグ史上20人目の通算3000奪三振を達成した。
本拠地でのホワイトソックス戦に先発。3回無死からカーブで空振り三振、5回2死から再びカーブで空振り三振を奪い王手をかけた。5回まで92球で4失点だったがスタンディングオベーションに迎えられて6回も続投。
6回2死、100球目のスライダーでキャプラを見逃し三振に仕留め、この試合3個目の三振を奪い、大台に到達。本拠地は大興奮に包まれた。デーブ・ロバーツ監督やチームメートたちに迎えられ、ベンチに戻った。メジャー18年目、通算441試合目の登板で大記録に到達した。
サイ・ヤング賞3度で、既に殿堂入り確実な左腕が、新たな勲章を築いた。2000奪三振はメジャー20人目で、左腕ではスティーブ・カールトン、C・C・サバシア、ランディ・ジョンソンに次いで4人目。1つの球団で記録に到達したのは、ウォルター・ジョンソン(セネタース)、ボブ・ギブソン(カージナルス)に次いで3人目となった。現役ではマックス・シャーザー(ブルージェイズ)とジャスティン・バーランダーに次いで3人目。そうそうたる面々に名を連ねた。
年を追うごとに先発投手の登板イニングが減少している現代野球では、カーショーが最後の3000奪三振投手になる可能性もある。現役で最も大台に近いのは、24年から登板がないグリンキーを除くと、36歳のクリス・セール(ブレーブス)で2528三振。次いで34歳で2251三振のゲリット・コール(ヤンキース)となっている。
カーショーはMLB公式サイトに以前「これは単に、選手起用やゲーム戦略の変化によるもの。先発投手の価値をもっと見直すべきだと思う。だけど今のブルペンのレベルがあまりにも高くて、3巡目に入った先発を下げて、リリーフを出す方が理にかなってしまう。リリーフの球速もすごいし、質も高いからね。でも3000奪三振ができるだけの力を持った投手はたくさんいる。あとは、チャンスがあるかどうかだ」と話していた。
今季は試合前まで8試合に登板し、4勝0敗、防御率3・03の成績を残している。通算では試合前までに440試合で216勝94敗、防御率2・51。
◆クレイトン・カーショー(Clayton Kershaw)1988年3月19日、米テキサス州生まれ。ハイランドパーク高から06年ドラフト1巡目(全体7位)でドジャース入団。08年にメジャーデビュー。14年にMVP。サイ・ヤング賞3度、最多勝3度、最優秀防御率5度、ゴールドグラブ賞1度。オールスターに10度選出されている。193センチ、102キロ。左投げ左打ち。