【日本ハム】今川優馬が「スープを飲みに」行くしおらーめんは「意外と濃厚」工藤彩音/Fチカラメシ
日本ハム選手に、パワーの源となっているオススメ飲食店メニューを聞く「Fチカラメシ」。第2回は今川優馬外野手(28)推薦、「らーめん 田中商店」の「しおらーめん」です。元ファイターズガールのタレント工藤彩音(23)がリポートします。
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日本ハム今川「僕の実家の近くなんです。幼馴染の両親がやっていて、大好きなお店です。しおラーメンは、スープが透き通っていて、麺も僕の好きな縮れ麺。もうスープを飲みに行ってるような感じですね。それぐらい好きです。(遠征前の)札幌最後の日とかは絶対行くようにしてましたね」
のれんをくぐるとすぐに「地元のヒーロー」今川のサインや写真が客を出迎える。店主・田中義人さん(55)、幸穂さん(59)の双子の息子が、今川とは中学時代のチームメート。義人さんは「(今川も)息子のよう。いまでも打席は心配で見ていられない」と心底から応援している。
席につくとまず目を引くのが、壁に貼られたかわいらしい文字とイラストのメニュー表。工藤は「写真もついていて一目でわかる。見やすいですね」と見上げた。幸穂さんがひとつひとつ手書きで作成しており、夫婦が醸し出すあたたかみのある雰囲気を象徴しているかのようだ。
今川オススメのしおらーめん(950円)は、透き通ったスープに自家製麺、分厚いチャーシュー、ワンタンが乗る。工藤は一口スープをすすり「見た目にもきれいですね。あっさりした味なのかと思ったけど、意外と濃厚」と驚いた。その秘密は豚骨でとるダシ。義人さんが毎朝手間暇かけて仕込むスープは、豚骨ベースなのに白濁することはない。火加減が命で、納得いく出来にならなければ提供しない日もあるというほどのこだわり。「ごまかそうとすればできるけど、それではお客さんをだますことになる」。工藤は「飲み干したくなります」と平らげた。
義人さんは10年ほど前、くも膜下出血で倒れた。幸穂さんは医師から「命の覚悟をしてください」と告げられたが、6時間の開頭手術を経て、奇跡的に後遺症もなく復帰できた。そのため、いまは昼の営業のみに限定している。「倒れてよかったのかもしれない。人生観変わりました。家族とゆっくり向き合う時間もできた」(義人さん)。朝と夜では味が変わってしまうというしおらーめんのスープも、昼営業のみだからこそ提供できているという側面もあるという。幸穂さんは「優しい味になったんです」とほほ笑んだ。
工藤は自然と「おいしかったです。頑張って下さい」と口にして店を出た。明るい人柄と人間性でファンに親しまれる今川のオススメ店は、負けないほどのあたたかみと“執念”を感じる夫婦が営んでいる。
◆「らーめん 田中商店」札幌・中央区南33西9-3-1。午前11時~午後3時(冷凍テイクアウトは午前11時~午後6時)。
◆工藤彩音(くどう・あやね)2002年(平14)4月8日、札幌市生まれ。22、23年、ファイターズガールとして活動。特技は書道、バレーボール。おいしいものを食べることが趣味。身長168センチ。血液型O型。「FM NORTH WAVE」の「FUN‘S AFTERNOON」(毎週日曜午後4時)、「ステドラ!~STATION DRIVE SATURDAY」(毎週土曜正午)に出演中。