阪神対巨人 8回、4番手で登板した阪神石井(撮影・藤尾明華)

<阪神-巨人>◇1日◇甲子園

球場アナウンスで「石井」の名が告げられると、スタンドは大歓声に包まれた6月6日のオリックス戦(甲子園)で頭部打球を受けた阪神石井大智投手(27)がこの日、1軍昇格即復帰登板を果たした。

2-1の8回だ。先頭泉口を2球で左飛に仕留めた。吉川尚、増田陸に連打を許したが、虎党から「ガンバレ、ガンバレ、石井」のコール。続く中山を一ゴロ、門脇を左飛に打ち取り、無失点に抑えた。最速は151キロを計測。1球1球スタンドから大声援が送られた。

試合前、石井は「今回、こうやって戻ってこれたので、しっかり自分の仕事をするだけです。ブルペンも複数回入っていますし、試合の時も前日にブルペンに入って連投という形だった。問題なく、そういう過程はクリアしてきた。全然大丈夫です。ただただ、早く復帰したいなという気持ちだけでした」と語っていたが、復帰戦ですぐさま結果を残した。

6月6日のオリックス戦(甲子園)でライナーの打球が側頭部に当たり、救急搬送された。NPBのリハビリプログラムに沿って慎重に段階を踏みながら復帰の道を歩み、同17日に練習を再開。同29日ウエスタン・リーグ中日戦(SGL)で実戦に登板し、3者連続3球三振の快投を見せ、この日、1軍に昇格したばかり。救急搬送から25日。救援陣に欠かせない右腕が戻ってきた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】「おかえり、石井」救急搬送から25日…頭部に打球直撃の石井大智が1軍復帰登板