高橋尚成氏(25年3月撮影) 

日本テレビは28日に放送した「Going!Sports&News」で、解説の元メジャーリーガー高橋尚成氏(55)と元巨人監督の高橋由伸氏(50)が、ドジャース大谷翔平投手(30)の6月を徹底分析した。

6月は2年ぶり二刀流出場&日米通算300号と話題が盛りだくさん。6月中旬に今季ワーストの10試合本塁打0を記録するも、27日(日本時間28日)までの直近5試合で4本塁打をマークし、ナ・リーグトップの29号に到達と打撃は低調期を乗り越えた。

メジャー8年目の大谷は21年に46本、22年に36本、23年に44本、24年に54本と年々驚異のペースで本塁打を量産中。解説の高橋尚氏が高橋由へ通算本塁打数を問うと「僕は通算321本塁打。もうすぐ抜かれちゃう。今季中にやられちゃう可能性がある」と笑顔で話した。

大谷は「ミスタージューン」とも呼ばれ、過去2年の6月には2桁本塁打をマーク。だが今季は7本塁打にとどまった。

解説の2人は「とはいえ10日間ぐらい普通は別に…」と苦笑い。しかし高橋尚氏は、本塁打が出なかった期間で気になった部分を指摘した。「全部ゴロだったり、ボールが上がっていない印象があった」と説明。本塁打が出なかった10試合中10安打を放ったが、そのうち7本は間を抜けるゴロのような安打だった。

高橋由氏も「いわゆるホームランバッターはゴロが出始めると良くないので、打撃内容自体も悪くなりかけていた」と賛同。打球を上げようとすることでボールの上の部分を打ってしまい、ゴロが増えていたと解説した。

それでもチーム83試合終了時点の打撃成績は昨年が打率3割2分2厘、25本塁打、61打点。今季は打率2割9分5厘、29本塁打、54打点と本塁打数は上回っている。

「6月の驚いた1発」に高橋由は、1試合に2発放った14日(同15日)ジャイアンツ戦の25号ソロを挙げた。無死走者なしのカウント3-2から外角高めのボール球を右中間へ運んだ。高橋由氏は「右打者だと一塁へ走ろうとするから巻き込める。左打者は体重が後ろにかかった状態なので、なかなか(右方向へ)飛ばない」と説明した。

投手目線として高橋尚氏は「あれ打たれたら投げる球ないよね」と苦笑い。高橋由氏は「大谷にしかできないホームランかな」と舌を巻いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 元メジャーリーガーら6月大谷翔平を分析「大谷にしかできないホームラン」解説者が舌巻いた1発