投手指名練習でキャッチボールする阪神才木(撮影・上山淳一)

目には目を、ゼロにはゼロを! 阪神才木浩人投手(26)が完封ラッシュの巨人を「0」で沈黙させる。1日の巨人戦(甲子園)に先発。相手は前カードで3連続の0封勝ち。もちろん投手は変わるが、最高の流れでやってくる。Gキラー才木は“ロースコア上等”の精神で待ち構える。

「ロースコアになったとしても、自分のやることは変わらない。1-0でも5-0でも、自分が抑えることには変わらない。点差に関係なく、しっかり自分のやることを集中してやるだけ。(無失点で)それが一番だと思います」

交流戦後の空き日程で1回登板が飛び、2週間ぶりのマウンド。コンディション調整はもちろん、「技術的に見直した」と明かすなど有意義な13日間となった。今季、巨人に対して完封を含む2戦2勝、昨年から26イニング連続無失点中と好相性だけに、快投の期待が高まる。「丸さんも帰ってきて、まだ対戦していないので。いい打者だし、たぶん1番で来ると思う。先頭を切る意味ではそこをしっかり抑えられるように。自分のピッチングをできたら問題ないかなと思います」。キーマンとの対戦イメージも膨らませた。

昨年は6、7月ともに月間防御率が0点台と夏は苦手ではない。大黒柱として1年間ローテを回った経験が生きる。「体力面は全然問題ないと思います。7月に入ってきて、だいぶ暑さもくる。年々、暑くなっているし、そこは一番重要なところ」と暑さ対策にも抜かりはない。この日も炎天下の甲子園で、笑顔を見せながら大粒の汗を流して最終調整に努めた。

直近の2戦は好投しながら勝ちはつかなかった。6月3日以来、約1カ月ぶりの6勝目へ。7月戦線も力強く引っ張る。【柏原誠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】ロースコア上等!Gキラー才木浩人、完封ラッシュの相手にゼロ返しだ「それが一番」