ソフトバンク周東佑京(2025年6月26日撮影)

ソフトバンク周東佑京内野手(29)が孫正義オーナー(67)の御前試合で必勝を誓った。7月1日の日本ハム戦は年に1度の東京ドーム開催。打率3割2厘の選手会長が打線を引っ張り、総帥に2年連続の白星を届ける。さらに同戦は今季72試合目の折り返し地点。残りシーズンの完走とキャリア最多40四球超えを目標に掲げ、さらなる飛躍を誓った。

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7月1日は「ソフトバンクホークス誕生20周年記念イベント」の一環で、東京ドームでのホームゲームになる。東京開催は毎年恒例で年に1度。孫正義オーナーも来訪する予定だ。球団総帥の御前試合を前に、選手会長の周東は「オーナーは負けることが嫌いだと思うので、負け試合を見せるわけにはいかないです」と気合を入れた。

首位を独走していた昨季の開催は先発の有原が8勝目を挙げ、4番山川は131打席ぶりの本塁打を放って西武に快勝した。周東も第1打席に中前打を放つなど2出塁で貢献。今季は3位に甘んじるが、3ゲーム差で追いかける首位の日本ハムとの直接対決だ。打率3割2厘で打線を引っ張る周東は「オーナーが来られると勝ち試合が多いという印象がある。だから安心して試合ができます」と白い歯を見せた。孫オーナーに2年連続勝利を届け、宿敵猛追へのきっかけを作りたい。

今季72試合目でシーズン143試合の折り返し地点にもなる。開幕前に160安打を目標に掲げていた周東だが、4月下旬に右腓骨(ひこつ)骨折などもあり57安打にとどまっている。「現実的に160安打は無理でしょうね。今は安打数よりも去年の終盤みたいに離脱しないように気をつけている。完走を目指してやっています」。残りシーズン完走の先には“大台”も見えてきそうだ。

現在21四球で、シーズンでは40四球を超えるペース。過去最多は昨季の26四球だった。「今年は四球の数を意識しています。30個もとったことがないけど、今年は半分で20を超えた。シーズンが終わって規定打席に到達していれば40~50個は取れるようにしたい」。最大目標の50四球なら昨季の上位5人に入る好成績になる。「初めから四球を取りにいくことはないけど、打てなくても塁に出られる状況がつくれればベストかな」。順調なら近日中に再び規定打席に到達する。“いやらしい1番”が孫オーナーに笑顔を届けてみせる。【只松憲】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】周東佑京「負け試合見せるわけにいかない」7・1孫オーナー御前試合で必勝誓う