帝京長岡FW児山雅稀が静岡学園戦で2発、U―16日本代表返り咲きへリスタート
<高円宮杯U-18サッカープレミアリーグWEST:帝京長岡2-2静岡学園>◇29日◇第11節◇長岡ニュータウン運動公園サッカー場
帝京長岡のFW児山雅稀(1年)が、ホームの静岡学園戦で2得点の活躍を見せた。0-0の前半40分、ゴール手前で相手のバックパスをかっさらうと、GKとの1対1を制して先制点をゲット。後半5分には右に膨らみながらMF和食陽向(2年)のラストパスを引き出し、ワントラップ後に右足シュートをゴール左隅に流し込んだ。その後に2点差を追いつかれてドローに終わり、笑顔はなかったが、「2得点できたことは良かった」と控えめに喜んだ。
入学してまだ3カ月だが、強豪チームが集う高校年代最高峰のリーグ戦で堂々とスタメンを張るスーパールーキー。体の強さを生かした空中戦とボールキープで攻撃にタメをつくり、スペースがあれば推進力豊かにドリブル突破を繰り返す。狙っていたハットトリックは逃したが、フル出場で静岡学園のDFラインにダメージを与え続けた。
世代別の日本代表はU-15から常連で、世界の同世代選手たちとのバトルで強さを増してきたが、7月の同U-16中国遠征は招集外となった。この日の2得点でリーグ戦の得点数を「4」に伸ばし、代表返り咲きに向けていいアピールになったが、「まだまだ物足りない」と満足はない。
リーグ戦はここから中断期間に入るが、7月末に前回大会3位の全国高校総体が開幕する。「帝京長岡の初優勝と得点王を狙う」。輝いた先に、代表復帰が待つ。【小林忠】