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日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)による事務折衝が27日に都内で行われ、WBCに出場した選手に対する特例を適用することで合意した。

選手会の森事務局長は「昨年のWBCでは今永(カブス)がシーズン前の調整に苦しむ場面もあり、選手の負担軽減が課題となっていた」と振り返った。これを受け、WBCに出場した投手は最大30日間、野手は最大14日間の猶予が認められ、期間内に1軍登録された場合は、その日数が開幕からの出場日数に加算されることになった。森事務局長は「まだ十分ではない部分もあるが、理解を示してもらえたのは大きい」と前向きに話した。

また、ドジャース大谷翔平投手が妻の出産で利用した産休制度「父親リスト」を日本球界でも導入するようNPBに要望した。森事務局長は「出産と忌引の『慶弔特例』を、制度として前向きに検討するとの回答を得た」とした。今後は具体的な制度設計に向けて、細部を詰めていく方針だ。

来季から導入予定のファームの3地区制については、試合数を担保することを確認。選手会が実施している審判制度に関するアンケートは、集計結果をNPBと共有していくとした。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 WBCに出場した選手に対する特例を適用 日本プロ野球選手会とNPBで合意