中4日登板のバウアーは?捕手山本のクセは? 小谷正勝氏、古巣DeNAを忖度なし徹底チェック
昨季までDeNAを指導した小谷正勝氏(80=日刊スポーツ客員評論家)が、1カ月半に渡ってバッテリーを中心に古巣を徹底チェックした。貯金1の2位で再開するリーグ戦に向け、忖度(そんたく)なしで残したメモから見えてくるヒントは-。
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◆5月16日 ヤクルト戦(○8-6)捕手の山本には、2球同じボールを続ける配球のクセがある。ウィックは、メンタル的に抑えに向いていない。
◆同18日 ヤクルト戦(○10-2)東は相変わらず、特にコントロールの調子が良くない。ただ、調子が悪くても勝てる投手だ。
◆同21日 中日戦(●5-6)抑えの入江が負け投手。リズムが速い。「間」がなく1、2、3になっていて、このところ直っていない、具体的には軸が移動する時、左足の動きが気持ち、速い。このままではまた打たれる。早く直してやるか、自分で気付くか。DeNAは、左のスリークオーターを打てない。競った終盤で痛い。
◆同27日 阪神戦(●0-1)先発のケイは、相手先発の門別より調子は良かった。左バッターの近いところに、もっとストレートを投げるべきだ。外角のカットボール、スライダー、直球を集め、狙い打ちされている。
◆6月6日 日本ハム戦(●1-2)バウアーが完投負け。彼が投げるとき、ベンチは辛抱しすぎだ。
◆同7日 日本ハム戦(●4-7)今季、大貫のデキは良くない。相手に関係なく6回3失点ほどにまとめる力があるが、序盤からつかまる場面が目立つ。
◆同8日 日本ハム戦(○5-4)石田裕は、追い込んでからストライクゾーンで勝負しすぎている。相手の裏をかくのは、まず己を知ってからでいい。今は直球が150キロ台後半の時代。143キロそこそこでは、コントロールだけでは無理。
◆同13日 ソフトバンク戦(●1-4)今日は小久保監督に負けた。左腕のケイに対し、非常識に左打者を並べ、内角を捨てて外角をレフトに狙い打ちしていた。ケイは、右打者の内角は強いボールで勝負できる。左に対して、1人でも2人でも内角で勝負していれば、こういう結果にならない。互いにデータ通りの試合をした頭脳負けで、スタメンの時点でベンチが疑問に感じ、指示がほしい。
◆同15日 ソフトバンク戦(●3-4)先発の石田裕は相変わらずのピッチング。ふた回り目に入ってもストライクゾーンで勝負していては打たれる。アドバイスが必要で、周囲が悪い。
◆同20日 ロッテ戦(●1-6)ケイは自分が思っているピッチングしかできない。メジャーに残れない理由が分かった。
◆同22日 ロッテ戦(●9-10)いくら中4日で投げてくれると言っても、バウアーの内容は悪すぎる。
(日刊スポーツ客員評論家)