握手する横内新監督(左)と相田社長(撮影・木村有優)

J2モンテディオ山形は25日、天童市内で横内昭展新監督(57)の就任会見を行った。

会見には同監督のほか、相田健太郎代表取締役社長(51)、丹治祥庸ゼネラルマネジャー(52)が登壇した。横内新監督は世代別日本代表監督やJ1広島でのコーチも務めるなど、経験豊富。「シーズン途中ではありますが、置かれている今の状況をしっかりと自分なりに受け止めて戦っていきたいです」と意気込んだ。

クラブは現在15位と低迷。前節秋田戦までは4連敗で、J3自動降格圏(18位以下)に迫る17位だった。コーチ時代から含め約3年半、指導に携わった渡辺晋元監督(51)を16日付で契約解除。シーズン途中での監督交代は3人連続となった。相田社長は「我々はプロスポーツクラブとして、お客さまなどに勝っている姿をお届けする回数が多くなければいけないので、話し合いを重ねた上でこのタイミングになりました」と説明した。

シーズン当初に掲げた「優勝昇格」。まだまだ、諦めてはいない。横内新監督は「可能性が残されている限り、目指さなくてはいけない。目の前の勝ち点を取るために全力を注いで、山形一丸となって戦っていきたい」と決意を語った。

最大の課題は失点数。前節までの失点は「31」と、リーグでワースト5位の多さだ。「山形には積み上がってきた素晴らしいものがあるので、それを壊さず、さらに積み上げていきたい」と、攻撃的サッカーを貫く一方で、「失点数を減らす作業は必要なので、これまでの基盤を継続しつつ、その中で新しいものが生まれてくれれば」と話した。

28日の長崎戦から指揮を執る予定だ。首位水戸との勝ち点差は「21」。望みがある限り、最後まで諦めない山形らしさを貫く。【木村有優】

◆横内昭展(よこうち・あきのぶ)1967年(昭42)11月30日、福岡県生まれ。高校時代は東海大五(現東海大福岡)でプレーし、卒業後は日本リーグ・マツダに入団。95年の現役引退後は広島でスカウトや育成年代、トップチームのコーチを歴任。00年から日本サッカー協会でコーチングスタッフを務め、04年にS級コーチライセンスを取得。19~22年までA代表コーチを務め、23、24年は磐田を指揮した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【山形】横内新監督、15位からの逆襲「失点数減らす」J2優勝&昇格へ「勝ち点取るため全力」