【阪神】頭部死球の中野拓夢は元気 2日ぶり再開で「全然問題なく動けるから大丈夫」
阪神中野拓夢内野手(28)は喜びを体で表現するように、軽やかに動いた。24日、2日ぶりに再開した甲子園での全体練習に参加。ウオーミングアップから主力野手と行動をともにして、全力ダッシュも披露した。
「全然、問題ないです。自分でもいろいろ動きながら確認してみたいことがあった。全然問題なく動けていると思うので、大丈夫だと思います。明日あさってとしっかり動いて、万全な状態で金曜日を迎えられるようにやっていきたい」
笑みが浮かんだ。22日のソフトバンク戦(甲子園)で津森から頭部死球。ベンチに下がり、病院で検査を受けた。セ・リーグ再開の27日ヤクルト戦(神宮)の出場は、NPBが定める段階的な復帰プログラムをクリアすることが条件になる。ただ、動きや感覚に問題がなかったことが何よりの朗報だ。初日はコーチの指示で負荷を軽めに抑え、打撃は行わなかった。
危険球退場となった津森は東北福祉大の1学年後輩。すぐに謝罪の連絡が入ったという。「先輩と対戦できるので少し力が入りました、と言っていました。自分も後輩から打ってやるという気持ちもあった。その結果なのでしょうがない。自分が『大丈夫』と言葉をかけてあげれば、津森はまた安心して腕を振って投げられると思うので、ケアの言葉も入れながら返事はしました」と、後輩を思うやりとりの一端を明かした。わだかまりは一切ない。今日25日も甲子園で入念に体調を確認する。【柏原誠】