【データ】大谷翔平、制球力が大幅改善 落差84センチ「縦スライダー」も大きな武器に
ドジャース大谷の2度目の復帰登板は、制球力が大幅に改善した。ストライク率が前回の57%から67%へ急上昇。初球は全4打者でストライクと、カウント負けすることがなかった。
直球の最速は98・8マイル(159キロ)で「上がってしまう」と語っていた前回の100・2マイル(161キロ)より落とした。直球の平均球速も99・1マイル(159キロ)から97・9マイル(158キロ)とした。だが、直球の1分間あたりの平均回転数は2271から2392と大幅増で、重力を除いたホップ量も13・4インチ(34センチ)から14・5インチ(37センチ)に増えた。
前回「中心に投げた」というシンカー(ツーシーム)は0球で、ベースボールサバントの分類ではカットボールが今季初めて3球あった。しかし、ローから空振り三振を奪った最終18球目は、それまでの2球とは明らかに違い、鋭く縦に落ちた。落差33インチ(84センチ)は、2球投げたスプリットの平均落差30・5インチ(80センチ)をも上回った。機械的な分類が難しい「縦スライダー」として、大きな武器になりそうだ。【斎藤直樹】