【広島】新井監督「見極めていきたい」リーグ戦再開後も栗林良吏とハーンのWストッパー継続へ
交流戦を勝率5割(9勝9敗)で終えた広島は、27日から敵地バンテリンドームで中日との3連戦に臨む。
リーグ戦再開を前に、新井貴浩監督(48)は引き続き、守護神を固定しない方針を明かした。「しばらくはそうなってくる。状態が上がってくるのはどちらか、見極めていきたい」。今後も栗林とハーンの“ダブルストッパー”を継続。相手打線の巡りや展開に応じて起用していくことになる。
本来であれば1人に絞るのが理想だが、両投手ともにまだ本調子とは言いがたい。互いに支え合いながら状態を上げていくことが求められる。ハーンは「どっちが先でも後でも、すごくいいコンビだと思う。問題ない」と胸を張った。
一方の栗林は交流戦最終戦となった22日の楽天戦で約1カ月ぶりにセーブをマークした。「任せてもらった場面で結果を出していくしかない。もっといいパフォーマンスを出せるようにしたい」。直球の球威に手応えはあるものの、まだ本人の納得のいくレベルにはない。「(抑えを)勝ち取るというよりは、新井さんが起用しやすい選手になりたい。どの場面でも真っ先に名前が挙がる存在になりたい」。9回のマウンドにこだわるのではなく、首脳陣からの揺るぎない信頼を取り戻すべく、栗林は己と向き合い続ける。
チームは交流戦をへて、リーグ順位を4位から2位タイに上げた。勝ちパターンの要となる2投手の存在は、今後本格化するペナントレースの戦いを左右するキーマンと言える。【前原淳】