東大のエース渡辺向輝投手は紅白戦3日連続無失点の好投見せるも、侍ジャパン大学代表入りならず
<侍ジャパン大学代表選考合宿>◇23日◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか
7月に日本で開催される「第45回日米大学野球選手権大会」(7月8日~13日)に出場する侍ジャパン大学日本代表の選考合宿が23日、3日間の日程を終えて打ち上げた。父である元ロッテ渡辺俊介氏と同じくサブマリンの東大のエース渡辺向輝投手(4年=海城)の代表入りが期待されたが、練習終了後に発表されたメンバー26人の中に名前はなかった。
合宿中の紅白戦では3日連続で無失点に抑えてアピールに成功。東大から大学日本代表に入れば大越健介氏(元NHK)、宮台康平氏(元日本ハム)以来9年ぶり3人目の快挙だったが、堀井哲也監督(62)は「非常にピッチャーのレベルが高かった。いろいろな特徴的な選手がいる中で、総合的に選んだ結果」と説明した。
厳しい選考レースを勝ち上がることはできなかったが、大学トップクラスの選手たちが集う舞台で持ち味の投球はできた。渡辺自身も「初日はあまりにもレベルが高くて圧倒されて緊張しましたが、話してみるとみんないい人たちで楽しかった」と振り返り、日に日に周囲と打ち解けてリラックスした表情を見せた。
全国の強者たちと濃密な時間を過ごして得た経験は計り知れない。「東京大学はいつも頭を使って勝とうと言っているけど、ここにいる選手たちの方が頭を使っている。勝てないことばかりだった。これをしっかりチームに持ち帰っていきたい」と誓った。