G大阪対FC東京 後半、FC東京室屋成を跳び越えるG大阪黒川圭介(撮影・宮崎幸一)

<明治安田J1:G大阪2-0東京>◇22日◇第21節◇パナスタ

ガンバ大阪がホームでFC東京を2-0で下し、6試合ぶり白星を手にした。

この試合では左サイドバックのDF黒川圭介(28)が、攻守で抜群の存在感を示した。

前半16分に裏のスペースを狙われた場面ではしっかりとケアし、同44分には中盤での鋭いカットをするなど、東京の攻撃を遮断。素早い戻りでも隙を与えなかった。

攻撃面では同サイドに入ったMFウェルトンを生かすことを優先しながらも、積極性を貫いた。ウェルトンが中央に入れば果敢に前を突き、同42分には軽やかなタッチとキレのある動きでカットイン。後半に入っても2分にMF安部柊斗へのスルーパスを通した。同22分にはドリブルで運んでからの斜めのパスで決定機を演出。「アラーノがアクションを起こしたことに(相手が)つられて、中が空くのが間接視野で見えて、よりゴールに近いところを選んだ」と局面の流れ読んで、攻撃を活性化させた。

リーグでの21戦全試合出場は、GK一森純、DF半田陸と黒川の3人のみで、疲労も心配になる状況だが、本人はどこ吹く風。「夏場は得意だと思っている。試合を重ねれば重ねるほど、コンディションは上がってきたなと思っている」。この日もチーム最多の10・016キロを走った背番号4の季節はこれから。走れて、守れて、技術も高いJ屈指の左サイドバックは、まだまだ止まりそうにない。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【G大阪】黒川圭介が攻守で奮闘 酷暑にも「コンディション上がってきた」と最長距離走って貢献