中日対日本ハム 試合終了、井上監督(中央)は手を振りスタンドの観客にあいさつをする(撮影・森本幸一)

<日本生命セ・パ交流戦 中日4-1日本ハム>◇22日◇バンテリンドーム

中日が日本ハムに勝ち連敗を3で止めた。交流戦を8勝10敗で終え、リーグ戦は借金5で再開する。

試合後の井上一樹監督(53)の一問一答は以下の通り。

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(テレビ)

-先発松葉は7回1失点

「すごい剛速球を投げる投手じゃないし、すごい鋭い変化球があるわけではないけども、そういう幻惑投法と言いますか、彼なりの見いだしたピッチングを常にしてくれてるんで。『疲れてきたかな』っていうところを見計らってあげるぐらいですかね。あとはもう、ほぼほぼ信頼してます」

-先制点は1回2死走者なしから岡林、細川で

「岡林が出てくれて、で、復帰の細川。交流戦が今日で終わりますけども、後半戦のキーマンになるのかなと思ってますし、4番に据えてるっていうところで、よく打ってくれました」

-交流戦は8勝10敗

「本当に苦しんだ交流戦だった。もう今日ほんとに負けちゃったらね、もうここのカメラの前でも拒否してたと思いますけども、『最後、勝ったからよし』ではないんですけども、もう、それくらい、ちょっと自分の中でも追い詰められたものを最終戦で、いい形で勝ちに結びつけてくれた選手、そしてまた後半戦の交流戦が終わってからのシーズンで、いい形で運びたいなと思います」

-セリーグの上のチームともほとんど差は開かずにリーグ戦の再開

「そうですね。でも、ほんとにパリーグの6球団さんといろいろ戦った上で、勉強になること。特に言わしてもらえると新庄監督は同級生でもありますけども、本当にいろんなことを学ばせてもらうというか、そして彼が築き上げてきたチーム、選手個々のレベルの高さを見習って、僕もそういうチームを作れたらいいなっていう、青写真を描く、奮い立たせてくれた交流戦でした」

(ペン)

-松葉の安定感は

「間違いなく、うちの今のエース。エースってのは困ってる時に安定感を持って投球してくれるってのが一番なのかなと思います」

-昨年7回以上投げたのは1度だけだが、今季はすでに5試合

「今年は自分の投球に自信が持ててる分、『6回、7回もいかせてください』っていう松葉が完成したのかなと思います」

-細川をキーマンにも挙げた

「うちはピストル打線なので、そこにああいう大砲級がいないってところで、大丈夫って相手に思われてはしゃくなので。あいつの場合は、クリーンアップを打たせないといけない存在なので」

-交流戦の総括は

「パ・リーグとセ・リーグの違い。例えば、ピッチャーが打席に立つ立たないのDHのころでもありますけど、大味な野球ができるとか、緻密な野球をしないといけないとか、僕も初めての交流戦だったですけど、学べるところもあり、『もっとオレも大胆にいかないといけないな』って自分を戒めるじゃないけど、小さくなってる自分がいるなって思ったこともあったし、ここは綿密に緻密にこうしてあれしてって考えた時にそれをやる前にうちの攻撃が終わっちゃったとか、後手をふむ部分が結構あったかなって、オレの反省点として。そういう時に思いついたり、やりたいと思ったことは、先に先手を打てるような形に後半はしたいなと思います」

-新庄監督には、あんぱんのお土産を

「オレが名古屋で、地元ですごく愛してる一番好きな『塩あんぱん』ってのがあるんだけど。『これいけるやろ! 』って思ってあげた。そしたら、メンバー表交換の時に(新庄監督が)『めちゃおいしかったよって』。『ほら見てみろ』って。今日も肩こりとか腰にあてるツボのグッズをいただきました。(新庄監督から)『体にいいから当ててごらん』って言われました。オレは同い年だから、そういうことができるんだけども、考え方とかもリスペクトしてるんで。『下向きだった日本ハムを魅力的なチームにしてるのはなんなんだろな』ってのはこれからも学んでいくし、相談させてもらいたいことは言わせてもらうぜってのは、リーグが別だったからよかったかなって思います」

-日ハムの魅力的なところは

「これは新庄監督の大胆さがないとだめなんだろうけど、足が速い選手とか、一芸に秀でた選手をうまく使う。バカーン打つけど足は遅い、足は速いけど、全く打てない、守備はうまいけどっていうような、一芸に秀でた選手を集めてそこからチームを作っていくっていう。ドラフトとかも、戦力の集め方もうまいなっていうところ、それをうまく彼なりに、作ってるなって。ざくっと言えば、そんな感じがします」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】井上監督、V打細川成也はリーグ再開後のキーマン「うちはピストル打線なので」/一問一答