【阪神】甲子園バッティングセンターに「魚雷バット」導入 狩野恵輔氏「子どもにもアリ」
甲子園歴史館に併設されているバーチャル・バッティングセンター「BE-STADIUM KOSHIEN」に22日、日米で話題になったトルピード(魚雷)バットが導入された。阪神OBの狩野恵輔氏(42)が試打に臨んだ。
ヘルメットをかぶって気合十分にケージに入った狩野氏。やや球速を遅めに設定していたこともあり、最初の数球はタイミングが合わず、なかなか芯をとらえれない。そのたびにバットについた白い打球痕を確認した。極端に細くなっている先端部分を、何度も手のひらで包んで確認した。
外角に落ちていく軌道で来た投球には泳がされる格好になり、バットの先にガツン。その瞬間、狩野氏は「痛い! 先に当たると痛いなあ」と顔をゆがめた。10球目、コツをつかんでしっかりと引きつけた。ジャストミートした打球は左中間最深部へ。本塁打の「確定演出」が出て、満足そうにダイヤモンド1周映像を眺めた。
狩野氏は感想とともに、これから使用する人にアドバイスを送った。
「結構、極端な形で、面白いですね。すごくバットが短く感じる。先に当たると飛びません。ベースに近づいて立った方がいいと思いいます。内角が苦手な人にもいいんじゃないかな。子どもさんにもアリかもしれない。結構振りやすいので。これで打撃が変わる人もいるかもしれないし、練習だけ使うとかいろいろ考えられますよね」と、新鮮な気持ちで汗をぬぐった。