元ロッテ渡辺俊介氏の長男、東大・渡辺向輝「ベストな結果」大学代表選考合宿紅白戦で3人斬り
父である元ロッテ渡辺俊介氏と同じくサブマリンの東大の渡辺向輝投手(4年=海城)が21日、侍ジャパン大学日本代表入りへ猛アピールした。神奈川・平塚市内で21日、日本のエスコンフィールドなど3会場で開催される「第45回日米大学野球選手権大会」(7月8日~13日)の選考合宿がスタート。紅白戦で5回から登板した渡辺は1イニングをわずか7球で、左飛、捕飛、見逃し三振と3者凡退に抑えた。「シンカーとスライダーしか投げませんでしたが、初見の相手に打ちずらい球を投げれた」と、うれしそうに語った。
スタンドで見守った球団関係者の評価も上々で、あるメジャー球団スカウトは「左打者3人を完璧に抑えたのは印象的だった。サブマリンは米国でも珍しく、チームの飛び道具として力を発揮してくれそう」とうなった。日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)も「テンポよくゾーン内で投げ込み、見ていてすごく心地良かった」と絶賛した。
今秋のドラフトに向けてプロ志望届提出の意思を表明する中、大学トップクラスが集う舞台で、下手投げから打たせて取る持ち味を存分に発揮した。「今日はベストな結果を出せた。これを継続できれば」と選考レースを勝ち上がる意気込みを述べた。【平山連】