【巨人】増田陸絶叫「最高です!」17試合ぶりにスタメン外れた悔しさ晴らす、熱男の決勝3ラン
<日本生命セ・パ交流戦:巨人5-2西武>◇21日◇東京ドーム
熱男の一振りで試合を決めた。巨人増田陸内野手(25)は同点に追いつき、なお2死一、三塁の7回のチャンスで代打で登場。西武2番手甲斐野の137キロのフォークを強振した。打球は左翼スタンドに飛び込む5号決勝3ラン。お立ち台では「最高です!」と絶叫し、右拳を掲げた。
17試合ぶりにスタメンを外れた。悔しさもありながら「スタメンの時と同じようにしっかり準備をして、試合中もしっかり声を出して」。ベンチからチームメートを鼓舞し「ピッチャーのところで代打行くよって」と7回の攻撃前に首脳陣から声がかかった。2軍でしのぎを削ってきた中山、岡田らが必死につないで回ってきた打席で、燃えないわけがなかった。
意識の変化が好調の要因となっている。今季は開幕1軍入りを逃すも、2軍で打率3割3分3厘の高打率を残し4月22日に1軍昇格。「桑田(2軍)監督から『いい当たりを打つよりHランプがついた方が絶対うれしいから、まずはヒットを打つことじゃないか』と言ってもらったのが自分の中で、でかくて。ボールに対してコンタクトする意識が昨年より強い」と話す。この日はこれ以上ない場面でHランプをともし、阿部監督も「得点圏でいい仕事をしてくれるので、期待持って出せましたし。最高の形で結果を出してくれた」と喜んだ。
チームは交流戦4カードぶりの勝ち越しを決め、貯金も1となった。増田陸は「明日も熱い気持ちで熱いプレーをするので、応援よろしくお願いします」。Hランプをともし、東京ドームを熱くする。【水谷京裕】