【DeNA】交流戦チーム打率最下位だった打線が3者連発含む4発快勝 大貫晋一2度目完封勝利
<日本生命セ・パ交流戦:DeNA5-0ロッテ>◇21日◇横浜
試合前時点で交流戦チーム打率最下位だったDeNA打線が、4本塁打を放って本塁打攻勢で快勝した。投げては先発の大貫晋一投手(31)が2年ぶり2度目の完封勝利を収め、投打がかみ合った。
2回から試合を動かした。ロッテ先発のプロ初登板初先発・広池康志郎投手(22)にプロの洗礼を浴びせた。先頭の牧秀悟内野手(27)が追い込まれながらも、カットボールを泳ぎながらもハードコンタクト。左翼席に飛び込む先制の12号ソロを決め、ゆっくりとダイヤモンドを回ってデスターシャポーズで場内を盛り上げた。
これに筒香嘉智外野手(33)が続いた。追い込まれながらもファウルで粘り、高めに浮いた110キロカーブをたたき切った。高く舞上がった打球は右翼席に飛び込む5号ソロ。さらに続く戸柱恭孝捕手(35)も2球目の147キロ直球を捉えて右翼席へ確信の2号ソロ。「前の2人の勢いそのままに思い切ってスイングすることができました」と3者連続ホームランで試合の流れをたぐり寄せた。 これが21年8月27日ヤクルト戦の7回に宮崎、ソト、牧が放って以来、球団では4年ぶりの3者連続ホームランだった。
さらに6回には2番手高野脩から牧が右翼席へ13号ソロ。この日2本塁打目となる1発で4点差にリードを広げ「試合の中盤で、効果的な追加点が取れて良かったです」と中押しに成功した。7回には1死二塁から度会が右翼線への適時二塁打で5点差に広げた。
苦しむ打線が鬱憤(うっぷん)を晴らすように一気に爆発した。前夜は今季ワーストの1安打で2連敗。試合前時点で交流戦のチーム打率は12球団最下位の1割9分7厘に沈んでいた。三浦大輔監督(51)は前夜のロッテ戦後、「毎日なんとかしようというところで、準備して試合に臨んでいるんですけど、なかなか思い通りにいかないというのが現状ですね」と振り返っていた。
投げては大貫が持ち味の打たせて取る投球がさえ渡った。序盤からゴロアウトを重ねて、9回6安打無失点で23年以来2年ぶり自身2度目の完封勝利。投打がかみ合って、パ最下位のロッテを相手に1勝1敗とした。