米実況「神秘的な存在だよ」大谷翔平が死球後に見せた振る舞いに衝撃「また伝説が刻まれた瞬間」
<ドジャース3-5パドレス>◇19日(日本時間20日)◇ドジャースタジアム
ドジャース大谷翔平投手(30)が危険な死球に見舞われたが、紳士的な振る舞いに現地実況も驚きの様子だった。
2-5の9回2死三塁、3ボールから右腕スアレスの直球が右肩下部に直撃。この日は9回のパドレス・タティスへの死球をめぐり、ド軍・ロバーツ監督とパ軍のシルト監督が口論の末に退場処分となっており、警告試合が宣告されていた。
4連戦で計8個目の死球。ドジャースベンチはクレイトン・カーショー投手(37)らが今にも飛び出す勢いだったが、大谷は一塁へ向かう際に手を上げ、荒ぶるチームメートを抑えるしぐさを見せた。
ドジャース専門の「スポーツネットLA」は、大谷の振る舞いを絶賛。「これは100%狙っている。どうせ歩かせることになると思ったんだ。あんなの正しいやり方じゃない。絶対にやっちゃいけないこと」と死球に対して怒りを爆発させたが、「この男(大谷)が完全に違う次元の存在だということを証明した瞬間だ。まるで神秘的な存在だよ。本当に現実離れしているよ。私だったら叫びまくっているだろうね。みんなそういう気持ちなると思うけど、でも彼はそんなリアクションを一切見せない。またひとつ、彼の伝説が刻まれた瞬間だ」と、最後まで冷静さを保った大谷をたたえた。
【4連戦での死球などを巡る経過】
◆16日:パ軍シースが2-3の4回1死一塁、ド軍パヘス(第1打席で二塁打)の左肘付近に死球→パヘスがシースへ声を荒らげる
◆17日:ド軍トリビノが2-1の3回無死二塁、パ軍タティスの背中に死球→両軍静観
◆17日:パ軍バスケスが3-2の3回1死、大谷の右足に死球→警告試合が宣告されロバーツ監督が猛抗議で退場。パ軍側は故意死球を否定。
◆18日:ド軍シーハンが0-1の3回2死、パ軍マチャドへカウント1-1から顔面付近へすっぽ抜け→マチャドは声を発し、捕手ラッシングへ意味深なウインク。
◆18日:ド軍サウアーが8-3の7回無死、パ軍イグレシアスへ死球→両軍静観
◆18日:パ軍コレックが1-3の7回無死一塁、ド軍パヘスの左肩に死球→両軍静観
◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回1死二塁、パ軍ジョンソンに2ボールから死球→両軍静観
◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回2死二、三塁、パ軍タティスへ厳しい内角球→シルト監督が声を上げる
◆19日:ド軍リトルが0-5の9回無死、パ軍タティスの右手首付近へ死球→シルト監督とロバーツ監督がホームベース付近で激しい口論、両軍選手とスタッフが入り乱れる。警告試合、両指揮官は退場処分。
◆19日:パ軍スアレスが5-0の9回2死三塁、3ボールから大谷の右肩下部へ死球→スアレスらが退場