9回表パドレス1死、タティスが死球を受け両軍が一触即発となる。右がムーキー・ベッツ(ロイター、Jayne Kamin-Oncea-Imagn Images)

<ドジャース3-5パドレス>◇19日(日本時間20日)◇ドジャースタジアム

ドジャースのムーキー・ベッツ内野手(32)が、死球合戦にあきれた様子を見せた。

16日(同17日)からのパドレスとの4連戦では、両軍ともに死球や危険球が飛び交った。この日も死球を巡り9回にロバーツ監督とシルト監督が退場処分となり、その裏に大谷翔平投手(30)が3ボールから死球を受けた。この4連戦で、両軍合わせて8死球を記録した。

ベッツは「スポーツネットLA」などの取材に応じ、死球について質問が飛ぶと「議論の余地は全くない。死球について語りたいなら、もう終わりにしましょう」とあきれた様子。3試合連続ノーヒットに終わった自身のプレーに対して「チームに貢献できていないので、自分を責めずにはいられません。努力しているつもりですが…」と肩を落とした。

今季は打率2割5分6厘、9本塁打、36打点、6盗塁、OPS(出塁率+長打率).737としている。5月下旬に左足の薬指を骨折したが、数試合の欠場後にプレーを続けている。

【4連戦での死球などを巡る経過】

◆16日:パ軍シースが2-3の4回1死一塁、ド軍パヘス(第1打席で二塁打)の左肘付近に死球→パヘスがシースへ声を荒らげる

◆17日:ド軍トリビノが2-1の3回無死二塁、パ軍タティスの背中に死球→両軍静観

◆17日:パ軍バスケスが3-2の3回1死、大谷の左太もも付近に死球→警告試合が宣告されロバーツ監督が猛抗議で退場。パ軍側は故意死球を否定。

◆18日:ド軍シーハンが0-1の3回2死、パ軍マチャドへカウント1-1から顔面付近へすっぽ抜け→マチャドは声を発し、捕手ラッシングへ意味深なウインク。

◆18日:ド軍サウアーが8-3の7回無死、パ軍イグレシアスへ死球→両軍静観

◆18日:パ軍コレックが1-3の7回無死一塁、ド軍パヘスの左肩に死球→両軍静観

◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回1死二塁、パ軍ジョンソンに2ボールから死球→両軍静観

◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回2死二、三塁、パ軍タティスへ厳しい内角球→シルト監督が声を上げる

◆19日:ド軍リトルが0-5の9回無死、パ軍タティスの左手首付近へ死球→シルト監督とロバーツ監督がホームベース付近で激しい口論、両軍選手とスタッフが入り乱れる。警告試合、両指揮官は退場処分。

◆19日:パ軍スアレスが5-0の9回2死三塁、3ボールから大谷の脇腹へ死球→スアレスらが退場

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ベッツが死球合戦に呆れた表情 報道陣へ「死球について語りたいなら…」自身のプレーを猛反省