ドジャース大谷翔平はパドレス戦9回に死球を受けると、チームを落ち着かせようとベンチに向かって手を上げた(AP)

<ドジャース3-5パドレス>◇19日(日本時間20日)◇ドジャースタジアム

MLB公式Xが、死球を受けた直後のドジャース大谷翔平投手(30)の振る舞いに注目した。

大谷は2-5の9回2死三塁、3ボールから守護神スアレスの直球が右脇腹へ直撃。この日は死球や内角球を巡り、9回表に両軍の指揮官が退場処分となり、警告試合が宣告されており、ドジャースベンチも怒りをあらわにした。

だが、大谷は痛がるそぶりなどは見せず、自軍ベンチへ手を上げて冷静さを訴えた。MLB公式Xは大谷が死球を受けてから、ベンチへシグナルを送る映像をアップ。「大谷翔平が激しい戦いの最後に仲裁役を務めた」と添えて投稿した。

デーブ・ロバーツ監督(53)は試合後、大谷への死球が故意だと思うか問われると「間違いない。(カウント)3-0から、右投手が左打者に当てるのは。スアレスがどれだけ左打者に死球を与えているかわからないが、意図的だ。彼(大谷)はこれ以上、衝突を求めていない。それは私もリスペクトする」と話した。

【4連戦での死球などを巡る経過】

◆16日:パ軍シースが2-3の4回1死一塁、ド軍パヘス(第1打席で二塁打)の左肘付近に死球→パヘスがシースへ声を荒らげる

◆17日:ド軍トリビノが2-1の3回無死二塁、パ軍タティスの背中に死球→両軍静観

◆17日:パ軍バスケスが3-2の3回1死、大谷の左太もも付近に死球→警告試合が宣告されロバーツ監督が猛抗議で退場。パ軍側は故意死球を否定。

◆18日:ド軍シーハンが0-1の3回2死、パ軍マチャドへカウント1-1から顔面付近へすっぽ抜け→マチャドは声を発し、捕手ラッシングへ意味深なウインク。

◆18日:ド軍サウアーが8-3の7回無死、パ軍イグレシアスへ死球→両軍静観

◆18日:パ軍コレックが1-3の7回無死一塁、ド軍パヘスの左肩に死球→両軍静観

◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回1死二塁、パ軍ジョンソンに2ボールから死球→両軍静観

◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回2死二、三塁、パ軍タティスへ厳しい内角球→シルト監督が声を上げる

◆19日:ド軍リトルが0-5の9回無死、パ軍タティスの左手首付近へ死球→シルト監督とロバーツ監督がホームベース付近で激しい口論、両軍選手とスタッフが入り乱れる。警告試合、両指揮官は退場処分。

◆19日:パ軍スアレスが5-0の9回2死三塁、3ボールから大谷の脇腹へ死球→スアレスらが退場

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 「大谷翔平が最後に仲裁役を務めた」故意とも取れる死球も冷静さを訴える振る舞い注目 MLB公式