ヤクルト対楽天 ヤクルトに勝利し写真に納まる楽天岸(左)とスイッチ(撮影・垰建太)

<日本生命セ・パ交流戦:ヤクルト1-3楽天>◇19日◇神宮

ベテランが「こんなもんじゃないぞ、イーグルスは!」を体現した。楽天岸孝之投手(40)が、ヤクルト戦で7回4安打無失点と快投。杉内俊哉(巨人)に並び交流戦歴代4位の26勝目を挙げた。「こうして打席に立つのも交流戦しかないし、楽しく野球をやっている感じはしますよね」。チームは引き分けを挟み今季最多6連勝とした。

1度も三塁は踏ませず、テンポ良くアウトを重ねた。「いいところに飛んでくれて紙一重だったかなと思いますけど、こっちに、自分に運があった」。唯一の得点圏となった6回2死二塁では、サンタナを142キロ直球で遊直に仕留めた。

この日は打席でも2犠打を記録。2点リードの7回無死一塁、1球で犠打を決め、続く村林の左前適時打を呼び込んだ。「別に自分のバントを自慢しているわけではないですけど、きっちり決めたのがあの3点目につながった」とうなずいた。「ちょろっと」練習してきた成果を示した。

岸は先週12日の中日戦でも勝利をつかみ、チームの連敗を4で止めた。その日のお立ち台では「『こんなもんじゃないぞ、イーグルスは』というところを、みんなで見せていけたらと思います」と誓った。そこからチームは負けなしと快進撃が続いている。

交流戦歴代1位29勝のヤクルト石川、同2位28勝の中日涌井の背中を追う。「涌井と石川さんとは投げ合いたい気持ちはすごく強いので、そういうのを楽しみの1つに、この先も頑張っていきたいと思います」。岸には、まだまだ大きな野望がある。【山田愛斗】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【楽天】岸孝之が交流戦歴代4位26勝「打席立つのも交流戦しか…楽しく」2犠打は「ちょろっと」練習