阪神対ロッテ 8回裏阪神2死二塁、佐藤輝は(右)は中越え2点本塁打を放ちナインの祝福を受ける(撮影・上山淳一)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神8-1ロッテ>◇18日◇甲子園

猛虎復活、主砲復活! 阪神佐藤輝明内野手(26)が眠りから覚めた。8回、3連続適時打で点差を5点に広げた直後。「楽にいきました」。3年前にも千葉で本塁打を放っているロッテの剛腕ゲレーロの160キロをジャストミート。高い弾道で甲子園の夜空に舞い上がり、バックスクリーン左に向かって伸びていった。中堅左の客席に吸い込まれると同時に、虎党は狂喜乱舞。6試合ぶりの19号2ランで試合を決めた。

今度は入った。全力で走った。「良かったんじゃないですかね」。すべてのモヤモヤを吹き飛ばした。連敗が泥沼の7まで伸びていた。逆転負けばかりで投手がやり玉に上がっていたが、実は平均2得点と打線全体が湿っていた。

佐藤輝は11日の西武戦で本塁打していたが、7連敗中の打点はその「1」のみ。4番として何とかしたかった。右翼守備でのミスもあった。極め付きは15日の楽天戦(楽天モバイルパーク)。今回と同じようなセンター方向への大飛球で「確信歩き」をしたが、何とフェンスの向こうには届かずに、シングルヒットにしてしまった。野球の姿勢にも言及されるほど、影響は大きかった。

復活のシグナルには十分すぎる1本。チームの連敗も止まった。野手陣もしっかりと働きを見せた。「そうですね。また明日頑張ります」。会心の本塁打にも浮かれることなく、再出発を静かに誓った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】全力で走った!佐藤輝明、主砲復活の6試合ぶり19号2ラン「楽にいきました」