滝川の新井主将が「滝川」の校名を指さしながらガッツポーズする(撮影・林亮佑)

第107回全国高校野球選手権兵庫大会(6月29日開会式、7月5日開幕試合)の組み合わせ抽選会が17日、兵庫県明石市内で行われた。U18代表候補で投打二刀流の新井瑛太投手(3年)を擁する滝川は明石西-津名の勝者と初戦で戦うことが決まった。同校45年ぶりの甲子園を目指して主軸でエースで主将も任される新井がチームを引っ張る。また、大阪大会の抽選会も行われ、履正社が2年ぶりの甲子園出場へ闘志を燃やした。

   ◇   ◇   ◇

投打二刀流が兵庫を沸かせる。甲子園に春夏通算20度出場している滝川を引っ張るのは最速153キロで高校通算15本塁打の新井だ。4月にはU18代表候補合宿にも参加。主軸で主将も務める背番号1が45年ぶり聖地へ向けて燃えた。

「春から数段レベルアップした姿を見せられたら。ピッチャーでは完封。打点を意識してチャンスで打てるバッターを目指して頑張りたい。強豪校を倒して甲子園に行きたい」

今夏はシード校で迎えるが、同じブロックに22、23年と夏の兵庫を制した社が入った。現チームでは対戦がないが、堅実な守備から勝利をつかむチームだと分析。「『うわー』と思ったけど、やるしかない。トーナメントは何が起こるかわからない。気持ちで負けないぞとはチームメートに伝えます」と切り替えた。

84年に新設された兄弟校の滝川二は春夏7度甲子園に出場も、滝川は80年を最後に甲子園から遠ざかる。

「滝川二ができてから甲子園は遠ざかってきていた。伝統ある学校なのでOBの方々の意思も受け継いでプレーできたら」。U18代表候補合宿では投手として大阪桐蔭・森や京都国際・西村らと意見交換し、バッターとしても速球のコンタクト力の必要性を実感。投打ともに進化した姿で夏の飛躍を見せる。【林亮佑】

◆新井瑛太◆あらい・えいた。2007年(平19)10月26日生まれ、神戸市出身。滝川では1年夏から主軸を打ち、1年秋から投手に本格転向。今年4月に行われたU18代表候補合宿に選出。最速153キロで高校通算15本塁打。179センチ、78キロ。右投げ左打ち。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【兵庫】滝川の投打二刀流・U18候補新井瑛太「完封&打点」で45年ぶり聖地へ向けて燃えた