ドジャース対パドレス 二刀流に復帰し先発で登板するドジャース大谷(撮影・滝沢徹郎)

<ドジャース6-3パドレス>◇16日(日本時間17日)◇ドジャースタジアム

ドジャース大谷の投球は、右肘手術明け、1イニング限定の特別仕様だった。

ベースボールサバントによると、使用した球種は、多い順からスイーパー10、直球9、ツーシーム(シンカー)8、スプリット1の4種類。大谷はカーブ、カットボールを交えた6球種を使う投球が多く、23年に4球種は3試合だけだった。スプリットは1球(4%)だけだったが、年を追うごとに使用頻度が低下している(21年18・1%→22年11・9%→23年6・4%)。

直球の最速は100・2マイル(161・3キロ)だった。これは今季のドジャースで佐々木朗希の100・5マイル(161・7キロ)に次いで、コペックと並ぶ2位タイ。直球の平均球速は99・1マイル(159・5キロ)で、23年の96・8マイル(155・8キロ)を上回った。出力は最大、平均ともに十分な数値で、手術の影響を感じさせなかった。

課題は制球力だ。四死球こそ0だったが引っかけた球が多く、ストライク率57%は、60%台中盤で安定していた(21年64%→22年66%→23年64%)手術前と比べて低かった。1回と短いながらも奪三振0は、前回手術の復帰登板となった00年7月26日以来2度目。今後はストライク先行の投球を目指したい。【斎藤直樹】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平の投球、スプリットは1球のみで年々使用頻度低下 課題は制球力、ストライク率57%