大谷翔平、二刀流復帰マウンドは不運もあり1失点 最速161キロ 、スタンドから大歓声
<ドジャース-パドレス>◇16日(日本時間17日)◇ドジャースタジアム
ドジャース大谷翔平投手(30)が「1番投手」で、633日ぶりの二刀流復活マウンドへ上がった。登板は1イニングの見込み。
1番は21年本塁打王のフェルナンド・タティス外野手(26)。初球に97・6マイル(約157キロ)のツーシームでファウルを打たせると、カウント3-1から真ん中付近の98・3マイル(約158キロ)の直球で空振りを奪った。フルカウントから内角の99・1マイル(約159キロ)の直球で詰まらせたが、右前にポトリと弾む不運な安打となった。
2番は22年から3季連続首位打者のルイス・アラエス内野手(28)。初球の直球が暴投となり、無死二塁とピンチを招いた。それでもカウント1-1から内角低めのツーシームで追い込むと、4球目にボールとなったが直球は100・2マイル(約161キロ)をマーク。カウント2-2から低めのツーシームを中前に運ばれ、無死一、三塁とピンチを広げた。
3番はメジャー通算352本塁打マニー・マチャド内野手(32)。カウント1-1から外角へのスイーパーで追い込むと、フルカウントから外角のスイーパーを拾われ、先制の中犠飛とされた。
4番は大洋でも活躍したラリー・シーツを父に持つギャビン・シーツ内野手(29)と、1死一塁で対戦。
1ストライクから内角低めのツーシームで追い込んだが、フルカウントに持ち込まれた。大谷は内角の直球で詰まらせ、二塁手エドマンの好守もあり2死二塁となった。
5番はメジャー通算189本塁打のザンダー・ボガーツ内野手(32)。カウント1-1からツーシームを打たせ、三ゴロで1イニングを終えた。
1イニングを28球、2安打無四球1失点。最速は100・2マイル(約161キロ)だった。ベンチでは山本由伸投手(26)や佐々木朗希投手(23)、パドレスベンチからはダルビッシュ有投手(38)も見つめた。スタンドからは1球ごとに大歓声が送られた。
23年8月23日(同24日)レッズ戦以来の登板。7月15日(同16日)のオールスター戦前後とみられていたが、前倒しの電撃復帰となった。デーブ・ロバーツ監督(53)によれば短いイニングで交代するオープナーとして登板し、1イニングとなる見込み。
パドレス先発のディラン・シース投手(29)は、大谷の二刀流に深い縁がある。大谷がMLB移籍後初の二刀流デビュー(2番投手)となった21年4月4日(同5日)、エンゼルススタジアムで当時ホワイトソックスの右腕シースと投げ合った。大谷は5回途中3失点(自責1)で降板したが、第1打席でシースから右翼席へアーチを放った。
大谷は今季打者として打率2割9分7厘、リーグ単独トップ、メジャー3位の25本塁打、41打点、11盗塁。OPS(出塁率+長打率)は1.035としている。