阪急阪神HD第187回株主総会が行われる梅田芸術劇場(撮影・阪口孝志)

阪神タイガースの親会社の阪急阪神ホールディングスの第187回定時株主総会が17日、大阪市北区で開かれた。開会時点での参加者は1512人。

タイガースに関する熱い叱咤(しった)や珍提案が飛び出すことでも知られる。序盤から野球関連の質問が相次いだが、チーム状況よりも甲子園やチケットなどの改善要望が集中した。

ある株主は、宝塚歌劇の質問から甲子園についての話題に急転換した。要望は多岐にわたった。

「内野を天然芝にしないのはなぜか。試合数が多くて(芝が)傷むというのなら品種改良などで改善できないのか。どろんこの中でプレーするのを青春という人もいるが、できるだけ良い環境の中でやらせてあげてほしい。また選手がしばしばカメラマン席に飛び込んでいるが、あれは危険なので、改良すべき。満員札止めと行っているのに、アルプス席があいているのはなぜか。熱中症対策としてもミストシャワーを増やすべき。雨後の対策として、芝にたまった水を吸い取ってくれる雨水給水器をどこか専門会社に開発してもらって。クリニックの設置、世界一スポーツ障害に優しい球場をめざしてほしい」

常務取締役スポーツ・エンタテインメント事業本部長の上戸健司氏は「貴重なご意見」として以下のように応じた。

「(芝は)09年のリニューアルの計画の議論の中でそういう案もございましたが、総合的に勘案しました結果、創設以来の黒土が一番いいだろうと、現状に至っています。アルプス席の空席が目立つというお話もございましたが、柱やフェンスが支障して、視界が著しく悪くなる席がございまして、死角席として当初より販売していない席がございます。どうしても空いてるのにと目立つ席がありますが、これらの事情による席ですので、何とぞご理解よろしくお願いいたします」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】「内野天然芝を」「空席あるのはなぜ」に対する答えは明瞭/阪急阪神HD株主総会