【阪神】6連敗脱出の起爆剤だ!2軍で完全復調、前川右京1軍復帰でバリエーション広がる起用法
6連敗脱出の起爆剤だ! 阪神前川右京外野手(22)が17日の「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦(甲子園)で再昇格することが16日、分かった。開幕左翼をつかんだが、打撃不振で5月末に降格。だが2軍で13試合に出場して打率3割9分と完全復調し、流れを変える男として白羽の矢が立てられた。2軍落ちを機に三塁の佐藤輝が右翼、右翼の森下が左翼に回るなど、チームは大幅にシフトチェンジ。前川の帰還で佐藤輝と森下が元のポジションに戻るのかも注目だ。
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3年ぶりの6連敗に沈む虎に、開幕ダッシュを支えた前川が帰ってくる。打撃不振で5月22日に出場選手登録を抹消されたが、2軍戦12試合で打率3割9分、1本塁打、7打点と完全復調。セ首位ながらドロ沼にはまったチームの起爆剤として、17日のロッテ戦で26日ぶりに再昇格する。ここで注目されるのはバリエーションが広がる起用法だ。
★前川左翼バージョン<1> まずは前川がスタメン左翼に入るかどうかが大きなポイントになる。前川の2軍降格を機に、三塁は主にヘルナンデスが守り、三塁の佐藤輝が右翼、右翼の森下が左翼に回っている。前川が先発の左翼に戻れば、三塁佐藤輝、右翼森下に戻る可能性も高い。6番前川などほぼ開幕オーダーに戻ることが予想される。
★前川左翼バージョン<2> 森下は14日の楽天戦で左ふくらはぎに自打球を当て、15日同戦はプロ初のDHで起用された。藤川監督は17日の起用法に関しては「様子を見て」と話しており、大事を取ってベンチスタートさせる可能性もある。その場合は左翼前川、右翼佐藤輝、三塁ヘルナンデスが基本線になりそうだ。
★前川代打バーション 前川のスタメン起用を見送った場合は、右翼佐藤輝、左翼森下を継続。前川は糸原とともに、左の代打の切り札として相手にプレッシャーを与える役割を担う。前川は2軍で一塁も練習しているが、大山を他の守備位置に移動させてまで起用することは考えづらい。
前川は降格後の5月末のソフトバンク戦の際、昨季2冠の近藤に自らアドバイスを求めに出向くなど、貪欲に復調の道を模索。1軍で月間打率9分3厘、1打点にとどまった5月からは別人の復活で、今回の招集が決まった。6連敗中のチームはここぞのチャンスであと1本が出ず、クリーンアップトリオも6戦計5打点と苦しんだ。打線を活性化させるべく、22歳の若武者にかかる期待は大きい。
交流戦ラストウイークとなるロッテ&ソフトバンクとの6連戦。チームを立て直し、首位を守って再開リーグ戦に向かうべく、大事な本拠地での戦いになる。そのキーマンは前川右京。果たして藤川監督はどんな布陣、オーダーを組むのか。午後5時半ごろのスタメン発表から高い注目が集まる。【伊東大介】
<17日ロッテ戦(甲子園)予想スタメン>
【前川左翼バージョン1】
(1)(中)近本
(2)(二)中野
(3)(右)森下
(4)(三)佐藤輝
(5)(一)大山
(6)(左)前川
(7)(捕)梅野
(8)(遊)小幡
(9)(投)才木
【前川左翼バージョン2】
(1)(中)近本
(2)(二)中野
(3)(左)前川
(4)(右)佐藤輝
(5)(一)大山
(6)(三)ヘルナンデス
(7)(捕)梅野
(8)(遊)小幡
(9)(投)才木
▼代打 森下
【前川代打バージョン】
(1)(中)近本
(2)(二)中野
(3)(左)森下
(4)(右)佐藤輝
(5)(一)大山
(6)(三)ヘルナンデス
(7)(捕)梅野
(8)(遊)小幡
(9)(投)才木
▼代打 前川