会見に登壇したヤクルト清水(左)とNPO法人キッズドア渡辺理事長(撮影・上田悠太)

ヤクルト清水昇投手(28)が社会貢献として「中学で部活を諦めない! 奨学金」をスタートする。

経済的理由から中学で部活動ができないかもしれない小学6年生を返済不要の奨学金でサポートするもの。16日、連携する認定NPO法人キッズドアの渡辺由美子理事長と神宮球場で会見した。新たな活動への思いを語った。

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■主な一問一答

-活動について

僕が小さい時、小学校の時の友達が、中学校に入ったタイミングで道具をそろえるのが大変だったり、そういう部分の支援がないかなという話をしていたことを、思い出したのがきっかけでした。その友達は、中学に入るタイミングで野球をやろうと思っていたのですが、実際にやろうと思ったら、バット、グローブ、ユニホーム、スパイク、ランニングシューズなどいろいろ考えた時に、野球はお金かかるという話をしていて、(友人は野球を)できなかった。それを思い出し、こういうプロジェクトをやりたいと、お話をさせていただきました。

-子供たちに、この活動をどう活用してほしいか

すごく才能にあふれてる子でも、(経済的)そういう部分があると敵わない、諦めてしまう人もいると思う。そういう部分で、少しでも僕が力になれれば。もっともっとやる気で出てきたり、そんな可能性も出てくるのかなっていう風に思います。

-今季が初年度とあるが、その先は

もし、いい方向に進んでいけば、続けていきたいなと思ってます。

-パートナーにキッズドアを選んだ理由

そうですね。いつもお世話になっている方から、ご紹介をしていただきました。こういう支援をしたいと言ったら、キッズドアさんが小中学生に対して、すごく支援をしてるという話をいただき、紹介していただきました。

-社会貢献することでの自身の野球へのモチベーション

やるからには、しっかり成績を出せるようにやっていきたい。その支援した子たちにも勇気と元気を与えられるような選手でいたいと思っています。

-プロ野球選手の社会貢献では成績に応じたものもあるが、全額定額の支援を選んだ理由

登板数であったり、ホールド数であったりっていうのも考えたのですが、そこで左右されてしまうのは、どうかなって思ったので、今回は固定にさせていただきました。

-子どもたちとの交流

シーズンオフにお会いして、今後、どうスポーツに携わっていくのか、どういう選手になりたいとか、そういう話をできたらいいなと思っています。

-チームの後輩ら社会貢献活動の広がることへの思い

それは、やっぱりありますけど、やり方っていうのは、多分、人それぞれだと思います。育った環境であったり、学んでいく方法っていうのは違うと思うので。やり方は違っても、そういう社会貢献をしてもらえたらいいなという風には思っています。

■以下概要

【奨学金】

A・野球に取り組む子(10万円・5人)

B・野球以外のスポーツに取りくむ子(5万円・5人)

【対象】

・都内在住で、公立中学に進学予定の現在小学6年生

・中学で新たに、あるいは継続してスポーツに取り組む予定の子

・部活費を捻出することに不安がある家庭

・奨学金の使用報告を必ず提出できる人

・26年初夏と27年3月に活動報告できる人

【応募方法】

・6月30日までに「キッズドア・ファミリーサポート」に登録し、7月1日から15日まで専用応募フォームから。

・応募時に400字以内の作文を提出

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】清水昇が新たな社会貢献活動「少しでも力に」経済的理由で部活動が困難な子を支援