ドジャース対ジャイツ 試合に勝利しナインを迎えるドジャース大谷(中央)はマウンドの上でシャドーピッチングのような動きを見せる(撮影・滝沢徹郎)

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)へのABEMA独占インタビュー企画「おはようロバーツ」が16日午前8時に放送された。

ロバーツ監督は、現代におけるデータとの向き合い方、データを用いる際に気をつけていることなど持論を述べた。

ドジャースでは先進的な統計学とデータ分析を駆使しており、20~40人ほどの専門家がチームに在籍。「彼らは朝早くから来てコーチや選手と改善点の有無をチェックしています。ケガ予防とパフォーマンスが目的で常に映像を見ています」と話した。チームの「打撃」「投球」「守備」とカテゴリーごとにデータを分析。

「打撃」はストライクゾーンのスイング率や打つのが苦手な球、「守備」は守備範囲や打球への初動の動き、「投球」はストレート、カーブ、スライダー、スプリットの特性まで細かく研究しているという。

機器はキナトラックス、エッジトロニックというものを使用し「試合や選手を見ていてもその裏にあることが分からないときがある。だから分析は素晴らしいんですよ」と説明した。

一方で「全情報を選手に伝える必要はない」とも断言。「私たちコーチ陣は情報をすべて持っていますが、情報が多すぎると選手が考えすぎてしまうのでそれは避けたい」と話した。続けて「人間が試合をしているのでバランスが大事です」と肉眼で見たものとデータ両方を取り入れて戦っていると明かした。

大谷については「翔平もデータに関心があります。ボールをどれだけ強く打っているか。スイングの速さとか。投球のスプリットやストレート、スウィーパーなどボールの特性がどうなっているのかチェックしています」と振り返った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ロバーツ監督「全情報を選手に伝える必要はない」データ野球の現代、選手との接し方