【南北海道】札幌地区抽選 東海大札幌の山口“聖夏”主将が夏の聖地目指す
第107回全国高校野球選手権(8月5日開幕、甲子園)の南北海道・札幌地区の組み合わせ抽選会が10日、札幌市内で行われた。春夏連続の甲子園出場を狙う東海大札幌の主将・山口聖夏内野手(3年)は、名前の由来どおり「夏の聖地」に立つことを目指す。
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聖夏の最後の夏が始まる。東海大札幌の山口が組み合わせ抽選会場に姿を見せた。春の地区はエース矢吹太寛投手、全道は記録員を務めた佐藤聡央也内野手(ともに3年)がくじ引き役を務めた。「自分が最後。やることは今までと一緒。キャプテンとしてチームを引っ張っていきたい」と話した。ノーシードながら初戦は2回戦からの登場で、28日に恵庭南と札幌藻岩の勝者と対戦する。「小山(1回戦)に入らず良かった」と安堵(あんど)した。
高校野球好きの母幸恵さんから、「夏の聖地」での活躍を期待してつけられた名前。今春のセンバツで甲子園に立つ夢はかなえられたが、夏の聖地に立つのが最終目標。ただ同校は2年連続で地区敗退を喫しており「自分たちが入学してから夏の北海道大会を経験したことがないので、まずは地区を突破して南北海道で優勝して、甲子園、日本一」と先を見据える。
秋の全道王者だが、気持ちは挑戦者。「北海道で自分たちが一番負けているチーム。春3回負けているのはうちらだけ」。センバツでは2回戦で浦和実に2-8。春全道はもともと選抜枠での出場が決まっていたが、札幌地区3回戦で酪農学園大とわの森三愛に完封負け。全道では準々決勝で3連覇した北海に黒星。「その悔しさをバネにする。勝つしかない」。全道後、毎週実施している練習試合でも負けは許さず、8戦全勝。無敗のまま夏を迎えると決めている。2季連続甲子園のため、南北海道制覇までには6連勝が必要だ。【保坂果那】