佛教大対東京農大北海道オホーツク 9回裏東京農大北海道オホーツク1死三塁、中沢の右前適時打に盛り上げるベンチ(撮影・野上伸悟)

<全日本大学野球選手権:佛教大8-5東農大北海道オホーツク>◇9日◇1回戦◇神宮

コールド負けの危機から奮起した東農大北海道オホーツク(北海道学生)だったが、1歩及ばなかった。5回を終え1-8。「まだまだ!」「いけるぞ!」とベンチから大きな声が飛ぶ。6回2死二塁から川口友翠外野手(4年=札幌第一)の右越え適時二塁打、続く千葉大輝捕手(4年=盛岡大付)の中前適時打で2点を返し、8回には押し出し四球で加点。9回には主将の中沢空芽内野手(4年=東海大甲府)が右越え適時二塁打を放って、3点差まで詰め寄った。

チームは23年の明治神宮大会(環太平洋大に1-8)、昨秋の大学野球選手権(天理大に1-8)とコールド負けが続いていた。中沢は「何とかこの代でやり返そう」と、ポジティブな言葉をかけ合いながら厳しい練習に取り組んできた。PL学園(大阪)時代の98年夏の甲子園大会で、松坂大輔擁する横浜(神奈川)と延長17回の死闘を演じた三垣勝巳監督(44)は「一生懸命やった結果。粘れたのは収穫。ベンチの中でも、あきらめていなかった。そういう雰囲気作りはできていた」と、選手の成長に目を細めた。中沢は「勝つというのが野球部の目標。今日はできなかったけど、秋に向けての収穫になりました」と明治神宮大会での勝利を誓った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【大学選手権】東農大北海道オホーツク終盤に粘り 元PL戦士の三垣監督「粘れたのは収穫」