阪神対オリックス 6回裏阪神1死一、二塁、森下は左越え3点本塁打を放ち雄たけびをあげる(撮影・上山淳一)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神8-2オリックス>◇7日◇甲子園

阪神森下翔太外野手(24)が逆転3ランで試合を決めた。0-2の6回、オリックス宮城から値千金の9号。両リーグ単独トップ10度目の決勝打で近本の通算1000安打を祝い、41打点は佐藤輝に追いつきリーグトップに躍り出た。

「2点負けているところからの逆転でうれしかった。昨日は打てていないというのもあるので良かった」

6回1死一、二塁。甘く入った136キロフォークを強振した。打球は瞬く間に左翼ポール際の観客席へ。プロ選手で平均150キロ程度とされる打球速度で、実に176キロを計測した弾丸ライナーだ。「パ・リーグの中では対戦が多いピッチャー。1打席目からイメージはついていた。ホームランは結果だが、いい準備はできた」。今季交流戦1号で試合をひっくり返した。8回は先頭で左前打。今季17度目のマルチ安打だ。

プロ入りから過去2年は苦手としていた6月に躍動している。23年は月間打率2割の本塁打、打点なし。24年は同打率2割3分6厘、1本塁打、10打点。今季はここまで打率3割3分3厘で、すでに2本塁打、7打点を挙げている。それでも「調子は良くない。オフシーズンで取り組んできたことで実力や技術がついているだけ」。結果にとらわれず鍛錬を積み続ける。

藤川監督は中野の犠打失敗直後の1発に「うまく(投前に)バントをさせられて、三塁で封殺をされた後でしたから、『さあ、どうなるかな』と思ったんですけど、森下の能力があの打席で上回ったのかな」と評価。虎の3番打者は勝負強い。【塚本光】

▽オリックス岸田監督(阪神に連敗。森下の逆転弾について)「ひと振りでね、決められましたね。甘いんは甘いでしょうね。ホームランされるってことはね。あれで決められたかなってところですね」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】森下翔太、逆転3ランで佐藤輝明に打点追いつく「いい準備はできた」トップ10度目V打